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フィンエアー、成田-ヘルシンキ7月3日再開 関空・中部は9月に

 フィンエアー(FIN/AY)は、ヘルシンキ-成田線の旅客定期便を現地時間7月2日から週3往復で再開する。成田発は3日から。一方、7月に予定していた関西空港と中部空港(セントレア)の発着便は9月に延期。羽田はこれまでと同様11月就航を予定している。札幌(新千歳)と福岡は当面運休する。

ヘルシンキ-成田線を再開するフィンエアー=PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 成田線の運航スケジュールは、成田行きAY073便がヘルシンキを午後5時45分に出発して、翌日午前9時10分着。ヘルシンキ行きAY074便は午前11時に成田を出発し、午後3時に到着する。運航日は成田行きが水曜と木曜、金曜、ヘルシンキ行きが金曜と土曜、日曜となる。機材はエアバスA350-900型機を使用する。

 旅客便の運航再開に合わせ、7月から衛生用品「クリーンキット」を乗客に配布。手指の消毒剤やウェットティッシュ、感染防止策などをまとめたリーフレットをセットにしたもので、使用済みのウェットティッシュなどを入れるゴミ袋として使える封筒にまとめている。

 クリーンキットは、特に「サステナビリティ(持続可能性)」に焦点を当てており、フィンランドのアーティスト、レータ・エーク氏のアートワークが施されている。紙はフィンランドの森林由来の繊維が使用され、手指消毒剤は、IWSCジン・トニック部門最高賞の受賞歴があるジンなどで知られるキュロ蒸留所が供給する。

 フィンエアーでは、食事時間を除き全旅程でマスクを着用するよう利用者に呼びかけている。手荷物についても、許容サイズを一時的に小さくしており、55×40×23センチ(従来は56×45×25センチ)としている。また、7月1日からヘルシンキ空港シェンゲン協定加盟国エリアのラウンジの営業を再開した。

 フィンエアーと共同事業(JV)を展開する日本航空(JAL/JL、9201)は、7月1日から羽田-ヘルシンキ線の旅客定期便を再開している。

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