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ピーチ、機内換気周知の特設ページ 感染拡大防止、乗客の不安一掃

 ピーチ・アビエーション(APJ/MM)は5月26日、機内換気に関する特設ページを開設した。高性能フィルターの導入などで機内の空気が3分程度ですべて入れ替わることを周知し、新型コロナウイルスなど感染症の感染拡大を防ぎ、乗客の不安感を一掃する。

ピーチが開設した機内換気周知の特設ページ(同サイトから)

 ピーチが導入する高性能フィルター「HEPA(高効率粒子状空気)フィルター」は、0.3ミクロンの粒子を99.99%捕集することができる。ピーチによると手術室や無菌病室などに装備しているものと同等の性能だという。また、多くの航空機に搭載するHEPAフィルターは0.3ミクロンの粒子を99.97%捉えるとし、より優れたものを採用しているとしている。

 機内の空気はエンジンを通じ、新鮮な外気を取り込んでいる。HEPAフィルターでろ過した空気は機内を循環し、約3分で機内のすべての空気が入れ替わる。また、天井から座席下への一方向に流れるため、客室内の前後左右に空気が拡散しないという。また旅客が対面で座ることがないことから、飛まつによる感染リスクも低減できると説明している。

 ピーチは、中国から拡散した新型コロナウイルスの影響により運休中の国内13路線を、6月から順次再開。月内には22路線ある国内線がすべて再開することになる。一方で17路線ある国際線は、6月30日まで全便を運休する。

 新型コロナウイルスの感染拡大防止策として、利用客に対し空港内と機内でのマスク着用を求めるほか、感染の疑いがある乗客の搭乗を拒否する。空港の地上係員はマスクとフェイスシールドを着用するほか、機内では客室乗務員がマスクと手袋を着用し、感染拡大防止に努める。また、すべての機内販売を中止する。

関連リンク
航空機内の換気性能について [1](Peach Aviation)

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