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ピーチ、ソウル・上海便の運休拡大 19日から台北復便も

 ピーチ・アビエーション(APJ/MM)は3月6日、中国から感染が拡大した新型コロナウイルス(COVID-19)の影響による運休と減便を追加発表した。国際線は2-3月の計画便数のうち4割が運休となり、3月の国際線は台北3路線のみとなる。一方、国内線は札幌(新千歳)路線のみ減便する。

国際線の運休を拡大したピーチ=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 国際線の対象期間は、9日から4月1日まで。1日4往復を計画していた関西-ソウル(仁川)線を31日(ソウル発は4月1日)まで運休。すでに運休している羽田-ソウル線と上海(浦東)線(いずれも1日1往復計画)、関西-上海(浦東)線(同)の3路線は運休期間を最長4月1日まで延長した。

 これにより、3月にピーチが運航する国際線は関西と成田、那覇の3空港と台北(桃園)を結ぶ3路線のみで、1日1往復ずつ運航。19日からは一部復便を計画しており、関西-台北線は1日3往復、成田-台北線は同2往復まで戻す。

 国内線は札幌2路線の減便のみで、9日から28日まで実施。1日最大6往復の関西-札幌線を1日3往復に、1日7往復の成田-札幌線を同4往復にそれぞれ減便する。3月の国内線は2956便の運航を計画しており、減便対象は国内線全体の7%にあたる206便となった。

 政府は5日、中国人と韓国人に発給したビザの効力を停止するなどの入国制限を発表。これにより航空各社にも影響が及んでいる。ピーチでは、「今後も状況を注視していく」と話している。

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ピーチ・アビエーション [1]

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