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鹿児島県、ピーチに拠点化要請 国際線就航も、三反園知事「支援強化」

 鹿児島県の三反園訓(みたぞの・さとし)知事は12月26日、ピーチ・アビエーション(APJ/MM)の井上慎一CEO(最高経営責任者)に鹿児島路線の拡充などを要請した。ピーチが同日に関西-奄美大島線を就航したことによるもので、鹿児島空港の拠点化や国際線の就航などをまとめた要望書を提出した。

要望書を手にする鹿児島県の三反園知事(左)とピーチの井上CEO=19年12月26日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

要望書を提出後に会談する鹿児島県の三反園知事(左)とピーチの井上CEO=19年12月26日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 三反園知事は鹿児島空港の現状について、「搭乗橋(PBB)の増設や免税店の拡充など、国際線の拡大に向けて取り組んでいる」と紹介。ピーチに対し「支援の強化に取り組む」と約束した。

 これに対し、井上CEOは「高く評価いただいて光栄」と述べ、「県と鹿児島空港の発展に全力を尽くす」と前向きな姿勢を見せた。

 ピーチは鹿児島と奄美大島の県内2空港に就航しているものの、国内線のみで国際線は運航していない。鹿児島へは2012年4月1日に就航した関西線のみで、現在は1日最大3往復運航している。奄美へは今年10月1日から成田線を就航したほか、12月26日から関空からも乗り入れを開始した。奄美路線は1日1往復ずつ運航する。

 ピーチ最大の拠点は関空で、このほか那覇と仙台、札幌(新千歳)、成田を拠点化している。11月25日からは福岡の拠点化も開始。前日の24日に台北(桃園)-福岡線を就航し、機材の夜間駐機体制が整ったことによるもので、福岡はピーチ6カ所目の拠点空港となる。

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