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フィンエアー、札幌就航前の通年運航「欧州からの興味高い」

 新千歳空港で17年ぶりの欧州路線となった、フィンエアー(FIN/AY)のヘルシンキ-札幌線。現地時間12月15日に就航した当初は冬のみの季節運航だったが、開設前に夏も運航し通年運航とすることを決めた。同社のミッコ・トゥルティアイネン グローバルセールス担当副社長は決断した理由について、欧州側からの興味が高かったことを挙げた。

札幌に着陸するフィンエアーのヘルシンキ発AY65便初便=19年12月16日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

札幌就航は欧州側からの興味が高かったとするフィンエアーのトゥルティアイネン副社長=19年12月16日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 16日に北海道庁で会見したトゥルティアイネン副社長は、「2月に就航を決め、市場調査を進める中でポジティブなフィードバックがあった」とし、開設に向けた好感触をつかんだとした。欧州側からも好意的な反応があったという。札幌線の就航により日本5路線となったフィンエアーにとって、日本は「本国以外で最大市場。強い思いを持っている」(トゥルティアイネン副社長)ことから、通年運航を決定したようだ。

 また、トゥルティアイネン副社長が夏の北海道の写真を見たことも、通年運航となった理由の1つだったようだ。「とてもカラフルだった。東京や大阪、京都とは違った魅力があった」と振り返り、「そういうものを欧州の皆さまに紹介したい」と述べた。

 同路線は週2往復で開始し、夏ダイヤも週2往復運航する。トゥルティアイネン副社長は増便の可能性について「初年度にどのくらいできるかを見極めて判断したい」と慎重な姿勢を見せた。

両地域の相互交流を期待するオルパナ駐日フィンランド大使=19年12月16日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 道庁での会見には、ペッカ・オルパナ駐日フィンランド大使らも出席。オルパナ大使は「北国や美しい自然、生活環境など、北海道とフィンランドは共通点がある」とし、両地域の相互交流に寄与するとした。

 北海道は地理的にも欧州に最も近く、フィンランドは欧州の中で最もアジアに近い。ヘルシンキ-札幌線の飛行時間は9時間程度なことから、両地域企業が相互進出で経済交流を図れるとした。

運航スケジュール
12月15日から20年3月26日
AY65 ヘルシンキ(17:05)→札幌(翌日09:05)運航日:木日
AY66 札幌(11:35)→ヘルシンキ(14:10)運航日:月金

20年3月29日から10月21日
AY65 ヘルシンキ(18:05)→札幌(翌日09:05)運航日:水日
AY66 札幌(11:35)→ヘルシンキ(15:10)運航日:月木

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フィンエアー [1]

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