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羽田国際線、中国は4社1枠ずつ 北京大興から新路線 20年夏

 2020年夏ダイヤで拡大する羽田空港の昼間時間帯(午前6時から午後10時55分まで)発着枠について、配分された相手国の動きが活発化してきた。国土交通省航空局(JCAB)が中国側に配分した4枠は、4社が1枠ずつ獲得する見通しとなった。

増枠となった羽田国際線の発着枠を獲得した中国側の航空会社の1つ・上海航空=PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 中国の航空当局CAAC(中国民用航空局)は、中国国際航空(エアチャイナ、CCA/CA)と中国南方航空(CSN/CZ)、中国東方航空(CES/MU)と同社傘下の上海航空(CSH/FM)の4社に1枠ずつ配分する方針を示している。

 CAACの発表によると、中国国際航空には北京(首都)線の増便、上海航空には上海(浦東)線の増便を、それぞれ許可。中国東方航空と中国南方航空には、9月25日に開業した北京大興国際空港からの新路線を認可した。

 いずれも週7往復(1日1往復)を運航する見通しで、就航日は明らかになっていない。

 日本から中国への発着枠も4枠で、日本の航空各社には全日本空輸(ANA/NH)と日本航空(JAL/JL、9201)に2枠ずつ配分。ANAは青島と深センに新路線を開設し、JALは大連への新路線と、既存の上海(浦東)線を増便する。

関連リンク
中国民用航空局 [1]
羽田空港国際線旅客ターミナル [2]
中国国際航空 [3]
中国東方航空 [4]
中国南方航空 [5]

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