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シンガポール航空、関空にA350中距離仕様 20年1月から

 シンガポール航空(SIA/SQ)は、シンガポール-関西線にエアバスA350-900型機の中距離仕様機(A350MH)を2020年1月1日から導入する。A330-300からの変更で、今年4月27日から1日3往復に増便した同路線の機材は、すべて最新鋭機になる。

シンガポール航空が関空に投入するA350MHのビジネスクラス(同社提供)

 A350を導入するのは関西空港を午後に発着するSQ620/621便で、関西行きSQ620便はシンガポールを午前8時25分に出発し、午後3時40分着。シンガポール行きSQ621便は午後4時55分に関空を出発して、午後11時5分に到着する。残り2往復のSQ618/619便とSQ622/623便は、ボーイング787-10型機(2クラス337席:ビジネス36席、エコノミー301席)で運航する。

 中距離仕様機の座席数は2クラス303席で、ビジネスクラス40席とエコノミークラス263席。ビジネスは1列1-2-1席配列で、フルフラットシートを採用し、エコノミーは3-3-3席配列となる。現行のA330は2クラス285席でビジネス30席、エコノミー255席で、提供座席数は1便あたり18席(6.3%)増える。また、羽田線に投入しているA350よりも座席数が多い。

 機内エンターテインメントシステム(IFE)は仏タレス製「AVANT」。シンガポール航空のプログラム「クリスワールド」 で1800チャンネル以上の映画、 テレビ番組、 オーディオプログラムやゲームを、直感的に操作しながら楽しめる。 また、通信衛星とWi-Fi機器による機内インターネット接続サービスは、 SITAONAIRのインマルサットを使った高速ブロードバンドサービス「GX Aviation」を採用した。

 また、関空を夜発着するSQ622/623便は、12月27日から1月6日までの期間限定で、A380(4クラス379席:スイート12席、ビジネス86席、プレミアムエコノミー36席、エコノミー245席)を投入。供座席数を1便あたり42席(12.5%)増やす。

シンガポール航空が関空に投入するA350MHのビジネスクラス(同社提供)

シンガポール航空が関空に投入するA350MHのビジネスクラス(同社提供)

シンガポール航空が関空に投入するA350MHのエコノミークラス(同社提供)

シンガポール航空が関空に投入するA350MHのエコノミークラス(同社提供)

シンガポール航空が関空に投入するA350MHのエコノミークラス(同社提供)

運航スケジュール(20年1月1日から)
シンガポール→関西
SQ618 シンガポール(01:30)→関西(08:45)機材:787-10
SQ620 シンガポール(08:25)→関西(15:40)機材:A350-900中距離仕様
SQ622 シンガポール(14:05)→関西(21:20)機材:787-10
*SQ622は12月27日から1月6日までA380

関西→シンガポール
SQ619 関西(11:00)→シンガポール(17:00)機材:787-10
SQ621 関西(16:55)→シンガポール(23:05)機材:A350-900中距離仕様
SQ623 関西(23:30)→シンガポール(翌日05:30)機材:787-10
*SQ623は12月27日から1月6日までA380

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シンガポール航空 [1]

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