- Aviation Wire - https://www.aviationwire.jp -

三菱航空機、モントリオールに拠点開設へ スペースジェット型式証明取得に向け強化

 三菱スペースジェット(旧MRJ)を開発する三菱航空機は現地時間9月19日(日本時間20日)、カナダのケベック州モントリオールに海外拠点「SpaceJet Montreal Center(スペースジェット・モントリオール・センター)」を開設する計画を発表した。2020年半ばの初号機納入に向け、型式証明の取得体制を強化する。

モントリオールに拠点を開設するスペースジェットを開発中の三菱航空機=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 三菱航空機の海外拠点は、グループ会社である米国三菱航空機が、今年5月に米国新本社を米ワシントン州レントンに開設したことに続くもの。6月には、ボンバルディアからリージョナルジェット機「CRJ」の事業を取得する契約を結んだ。

 モントリオールはCRJのサービス・サポートネットワーク拠点のひとつがあるところで、型式証明の取得や運航開始に特化した100以上の雇用を計画している。

 ケベック州はカナダの民間航空発祥の地で、三菱航空機はオフィスBoisbriand エリアに開設する。ジャン・ダヴィッド・スコット氏が代表に就任する。

関連リンク
三菱重工業 [1]
三菱航空機 [2]

スペースジェット関連
三菱スペースジェット、米メサ航空が最大100機購入へ 覚書締結 [3](19年9月6日)
三菱重工、スペースジェット納期は20年半ば維持 [4](19年8月5日)
三菱航空機、純利益23億円で19年3月期黒字転換 MRJ改めスペースジェット、債務超過も解消 [5](19年7月2日)
CRJ買収、2強入りなるか 特集・スペースジェットの生きる道 [6](19年6月27日)
三菱重工、ボンバルディアからCRJ事業取得 スペースジェットの整備サポート強化 [7](19年6月25日)
「M100は貨物室小さく客室広く」 特集・水谷社長に聞く三菱スペースジェット [8](19年6月24日)
大きなバッグも機内持ち込み 写真特集・三菱スペースジェット 客室モックアップ [9](19年6月22日)
三菱スペースジェット、北米顧客と覚書締結 15機受注目指す [10](19年6月19日)
三菱スペースジェット、パリ航空ショー出展終え離陸 [11](19年6月19日)
三菱スペースジェット、70席級M100は23年投入目指す [12](19年6月18日)
なぜ三菱重工はボンバルディアCRJを狙うのか 進む業界再編 [13](19年6月6日)
MRJ、初号機納入2020年半ばに 5度目の延期 [14](17年1月23日)

競合エンブラエル
エンブラエル、羽田でE195-E2機内公開 ビジネスクラスは全席通路アクセス [15](19年7月16日)
エンブラエル、E190-E2初のメディアフライト MRJ最大のライバル、ファンボロー開幕前に [16](18年7月16日)