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ANAの787-10、成田-シンガポール4月就航 7月からバンコクも

 全日本空輸(ANA/NH)は1月23日、ボーイング787型機では最長となる787-10を、成田-シンガポール線に4月26日から投入すると発表した。7月1日からは、成田-バンコク線にも投入する。国内の航空会社が787-10を導入するのは初めて。

787-10を成田-シンガポール線に投入するANA=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ANAを傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)は、2015年3月に787-10を3機発注。2020年度までに全機を受領する。当初は国内線へ投入予定だったが、訪日需要が旺盛な東南アジア路線の増強用に変更した。

 座席数は3クラス294席で、ビジネス38席、プレミアムエコノミー21席、エコノミー235席。1日2往復(週14往復)運航する成田-シンガポール線では、成田を午後6時5分に出発するNH801便と、シンガポール午前6時10分発のNH802便を787-10に切り替える。夏ダイヤ初日の3月31日の場合、同便は787-9の3クラス215席仕様機(ビジネス48席、プレミアムエコノミー21席、エコノミー146席)を計画しており、座席数が79席(36.7%)増加する。

 同じく1日2往復の成田-バンコク線は、成田を午後6時25分発のNH805便と、バンコク午前6時50分発のNH806便への投入を予定している。同便の3月31日の運航機材は、787-9の3クラス246席仕様(ビジネス40席、プレミアムエコノミー14席、エコノミー192席)を予定しており、座席数が48席(19.5%)増える。

 787は標準型の787-8、長胴型の787-9、超長胴型の787-10の3機種で構成され、787-10は胴体がもっとも長い。全長は787-9と比べて5.5メートル長い68メートルで、大型機の777-200より4.3メートル長い。設計と部品は787-9と95%共通しており、最終組立はすべて米サウスカロライナ州のチャールストン工場となっている。

 海外の航空会社では、シンガポール航空(SIA/SQ)が2018年3月に世界初受領。定期便としてはシンガポール-関西線に初投入した。

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全日本空輸 [1]
Boeing [2]
ボーイング・ジャパン [3]

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