- Aviation Wire - https://www.aviationwire.jp -

ジェットスター、下地島へ3月30日就航 ターミナル開業と同時、24年ぶり定期便

 ジェットスター・ジャパン(JJP/GK)は11月15日、成田-下地島線の就航日を2019年3月30日に決定したと発表した。沖縄・下地島空港の旅客ターミナルが同日開業するのに合わせたもので、1994年以来およそ24年ぶりに定期便が再開する。運航スケジュールや運賃、就航記念セール運賃もあわせて発表した。

成田-下地島線のセール運賃を発表するジェットスター・ジャパンの片岡社長(右)=18年11月15日 PHOTO: Masahiro SATO/Aviation Wire

成田-下地島線の就航日を発表するジェットスター・ジャパンの片岡社長=18年11月15日 PHOTO: Masahiro SATO/Aviation Wire

 下地島線は、就航日の3月30日から4月8日までと、30日から5月6日までのゴールデンウイークは1日1往復運航。4月12日から29日までと5月10日から6月30日までは、月曜と金曜、土曜、日曜の週4往復運航となる。機材はいずれもエアバスA320型機(1クラス180席)を使用する。7月以降のスケジュールは、2019年1月中旬以降に発表する見通し。

 運航スケジュールは就航日のみ異なり、下地島行きGK323便が成田を午前7時5分に出発し、午前10時45分着。成田行きGK324便は午前11時30分に下地島を出発して、午後2時5分に到着する。

 翌3月31日からは、下地島行きGK323便は成田発を午前7時25分に変更し、午前10時25分着。成田行きGK324便は下地島発が午前11時10分となり、午後2時5分に到着する。

 運賃は片道6990円からで、就航記念セールでは下地島がある宮古諸島にちなみ、385円で販売する。航空券の販売開始は11月16日午前10時で、就航記念セールは同日正午から。セール運賃は座席数限定で、完売次第終了する。

 1979年7月5日に開港した下地島空港は、3000メートル(RWY17/35)の滑走路が1本で、国内唯一の民間ジェット機の訓練空港として利用されてきた。ところが、日本航空(JAL/JL、9201)が2011年度まで、全日本空輸(ANA/NH)が2013年度までで撤退。定期便は、1994年7月22日に日本トランスオーシャン航空(JTA/NU)が那覇-下地島線を運休して以来、乗り入れていない。

 ジェットスター・ジャパンの片岡優社長は、下地島へ就航する経緯について、「隣接する宮古空港は、好きな時間に就航できない。下地島に就航する最初の航空会社となり、地域と共にマーケットを作り上げていきたい」と語った。

 また、下地島でのパイロットの実機訓練の可能性については、「現在は大分や中部空港で行っているが、下地島での実施も検討したい」(片岡社長)と述べた。

 一方、宮古空港には羽田から大手航空会社が乗り入れている点について、片岡社長は、「6900円の格安運賃が武器になる。料金的に宮古への旅行をあきらめていた人に来てもらいたい」と、低価格運賃で差別化を図るとした。

 ジェットスター・ジャパンは、ターミナル運営に参画する三菱地所(8802)と下地島エアポートマネジメント(宮古島市、SAMCO)とともに、都内の丸ビルで下地島空港をPRするイベントを、11月15日から18日まで開催。下地島に隣接する宮古島の特産品などの即売会や、ちんすこうなどの試供品プレゼントなどを行い、空港の知名度向上につなげる。

成田-下地島線のPRイベントで記念品を配るジェットスター・ジャパンの片岡社長(中央)=18年11月15日 PHOTO: Masahiro SATO/Aviation Wire

丸ビルで開かれている下地島空港のPRイベント=18年11月15日 PHOTO: Masahiro SATO/Aviation Wire

関連リンク
ジェットスター・ジャパン [1]
下地島空港 [2]

下地島空港、ターミナルが19年3月開業 ジェットスターが定期便 [3](18年10月16日)
ジェットスター・ジャパン、下地島就航へ 成田から19年春 [4](18年10月16日)
バニラエア、下地島でパイロット訓練開始 [5](17年10月14日)
三菱地所、下地島空港の旅客ターミナル着工 19年開業、LCCやビジネスジェット誘致へ [6](17年10月12日)
三菱地所、下地島空港に旅客ターミナル 18年5月開業、LCCやプライベート機誘致 [7](15年12月28日)