- Aviation Wire - https://www.aviationwire.jp -

関空連絡橋、橋桁の撤去開始 鉄道は月内再開へ

 関西空港で9月12日、タンカーが衝突して損傷した連絡橋の橋桁を撤去する作業が始まった。国土交通省によると、鉄道の運行再開は当初より1週間前倒しとなり、月内を目指す。

*14日1タミ再開が正式発表。記事はこちら [1]

関空連絡橋の橋桁を撤去するクレーン船=18年9月12日 PHOTO: Motoyoshi OHMURA/Aviation Wire

タンカーが衝突して損傷した関空へ向かう連絡橋=18年9月5日 PHOTO: Motoyoshi OHMURA/Aviation Wire

 撤去が始まったのは、関空側の陸地にかかる橋台「A1」から、海上の橋脚「P2」までの188メートル。損傷した橋桁を、クレーンでつり上げて撤去している。NEXCO西日本(西日本高速道路会社)では、14日には作業を終える見通し。国交省によると、撤去後は鉄道桁の据え直し作業に着手するという。

 関空へ乗り入れているJR西日本と南海電鉄は現在、対岸でもっとも関空側に位置する「りんくうタウン駅」までの運行。同駅と関空間は、臨時シャトルバスが結んでいる。

 関空と対岸を結ぶ連絡橋は4日に、台風21号の影響で流されたタンカーが南側に衝突。橋桁が最大約4メートルずれた。

 関空の発着便は、7日に国内線の、8日に国際線の一部が運航を再開。12日は、ジェットスター・ジャパン(JJP/GK)が国内線2路線を再開した。同社は第1ターミナルに乗り入れているが閉鎖されているため、12日と13日は第2ターミナルを使用する。14日の第1ターミナル南側の暫定運用開始とともに、同ターミナルでの運航再開を目指す。

橋桁撤去作業のイメージ図(左)と側面図(NEXCO西日本のウェブサイトから)

クレーン船による橋桁の撤去作業が始まった関空連絡橋へ向かう関空側の道路=18年9月12日 PHOTO: Motoyoshi OHMURA/Aviation Wire

クレーン船による撤去作業が始まった関空連絡橋の橋桁=18年9月12日 PHOTO: Motoyoshi OHMURA/Aviation Wire

関空連絡橋の橋桁を撤去するクレーン船=18年9月12日 PHOTO: Motoyoshi OHMURA/Aviation Wire

関連リンク
NEXCO西日本 [2]
国土交通省 [3]
関西国際空港 [4]

関空、1タミ南側とA滑走路再開 北側は21日復旧 [5](18年9月14日)
関空、14日から1タミ南側再開 10日ぶり、ピーチは全便復旧 [1](18年9月13日)
ジェットスター・ジャパン、2タミで関空便再開 14日から1タミへ [6](18年9月12日)
関空連絡橋、鉄道再開1週間前倒し 12日から橋桁撤去 [7](18年9月11日)
関空、1タミ国際線南側スポット復旧へ A滑走路は排水完了 [8](18年9月11日)
関空、1タミは14日再開へ 南側から暫定運用 [9](18年9月10日)
関空、国交省が復旧プラン 運営会社主導に“見切り” [10](18年9月8日)
訪日客の姿なき空の玄関口 写真特集・再開初日の関空 [11](18年9月11日)
関空、国際線も再開 ピーチは9割まで回復 [12](18年9月9日)
関空、りんくうタウン駅から連絡バス [13](18年9月9日)
関空、国内線から再開 ピーチ新潟行きが初便 [14](18年9月7日)