- Aviation Wire - https://www.aviationwire.jp -

737 MAX 7が初飛行 19年就航目指す

 ボーイングが開発中の小型機737 MAX 7が現地時間3月16日(日本時間17日)、初飛行に成功した。今後は試験を重ね、型式証明の取得と引き渡しは、2019年を予定している。

初飛行する737 MAX 7(ボーイング提供)

 737 MAXは737の発展型で、2016年1月に初飛行した737 MAX 8(1クラス189席)を標準型とし、5機種で構成。エンジンは、CFMインターナショナルの新型エンジン「LEAP-1B」を採用し、翼端には新型ウイングレット「アドバンスト・テクノロジー・ウイングレット」を備える。

 今回初飛行した737 MAX 7(同172席)は、2月5日にロールアウト。737 MAXファミリーで胴体がもっとも短く、737-700の後継機となる機体で、航続距離は737 MAXでは最長の3850海里(7130キロ)となる。1座席あたりの燃費は、737-700よりも18%改善するという。

 16日に初飛行したのは、737 MAX 7の飛行試験初号機(登録番号N7201S)で、16日午前10時17分(日本時間17日午前2時17分)にワシントン州のレントン市営空港を離陸。3時間5分飛行し、午後1時22分にシアトルのボーイング・フィールド(キング郡国際空港)に着陸した。テストパイロットらが、飛行制御とシステム、品質をテストした。

 737 MAX 7の就航は、2019年を予定。サウスウエスト航空(SWA/WN)へ引き渡す。ボーイングでは、競合のエアバスA319neoと比べ、12人以上の乗客を400海里遠くまで運べ、1座席あたりの運航コストは7%下がるとアピールしている。

レントン空港を離陸し初飛行する737 MAX 7(ボーイング提供)

チェース機とともに初飛行する737 MAX 7(ボーイング提供)

初飛行する737 MAX 7(ボーイング提供)

初飛行を終えた737 MAX 7のテストパイロット(ボーイング提供)

関連リンク
737 MAX [1](Boeing)

737 MAX 7
完成度の高さ示す737 MAX 7 写真特集・ファンボロー航空ショー2018(1) [2](18年8月5日)
737 MAX 7がロールアウト 19年就航へ [3](18年2月6日)
737 MAX 7、最終組立開始 [4](17年11月24日)
ボーイング、737 MAX 7設計変更で巻き返しへ 胴体伸ばし席数増やす [5](16年7月20日)
ボーイング、737 MAX 7設計変更 12席増、航続距離も延長 [6](16年7月12日)

737 MAX
ボーイング、1万機目の737 ギネス認定 [7](18年3月14日)
737 MAX 9、FAAから認証取得 数週間で初号機納入 [8](18年2月17日)
ボーイング、737 MAX 10の仕様決定 胴体最長、20年納入開始 [9](18年2月7日)
シルクエアー、日本初の737 MAX定期便 広島-シンガポール、週3往復 [10](17年10月30日)
ボーイング、737 MAX日本初受注へ ジャパンインベストメントアドバイザーから [11](17年6月21日)
ボーイング、737 MAX 10ローンチ ライオンエアなど発注へ [12](17年6月20日)
737 MAX 9、初飛行に成功 [13](17年4月14日)
ボーイング、737 MAX 9をロールアウト 18年納入開始 [14](17年3月8日)
高い旋回性アピールした737 MAX 8 写真特集・ファンボロー2016展示飛行(2) [15](16年8月17日)
初代737から半世紀経た新型機 写真特集・737 MAX、シアトルで初飛行 [16](16年2月2日)