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ハワイアン航空機、羽田に緊急着陸 国内線に影響

 7月18日午前1時30分すぎ、ハワイアン航空(HAL/HA)の羽田発ホノルル行きHA458便(エアバスA330-200型機、登録番号N395HA)が、羽田空港C滑走路(RWY34R)に緊急着陸した。乗客280人(うち幼児4人)と乗員13人の計293人にけがはないが、着陸時に油漏れとパンクが発生したことから、機体は滑走路にとどまっている。同社によると、復旧の見通しは立っていないという。

*18日午前10時45分にC滑走路の運用が再開されました(関連記事 [1])。

羽田空港に緊急着陸したハワイアン航空のA330=16年7月18日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 HA458便は17日午後11時50分、羽田空港143番スポットから出発。太平洋上で油圧系統の数値が低下している警告が出たことから、機長判断で羽田へ引き返した。18日午前1時32分にC滑走路へ緊急着陸したが、8本ある主脚のタイヤのうち、4本がパンクし、油漏れが起きた。

 ハワイアン航空では代替機を手配しており、18日中には乗客を乗せて再出発できる見通しだという。

 機体が滑走路にとどまっていることから、羽田を発着する国内線にも影響が出ている。日本航空(JAL/JL、9201)によると、午前9時20分に羽田を出発する福岡行きJL311便など14便の欠航が決定。約1990人に影響が出る見通し。また、このほかの一部便に遅れが出ているという。

 全日本空輸(ANA/NH)は午前7時30分現在、欠航便はないものの一部便に遅延が発生している。スカイマーク(SKY/BC)は通常通りの運航を予定している。

ハワイアン航空機の緊急着陸後、整備作業が進む羽田空港C滑走路=16年7月18日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港へ緊急着陸し駐機場へ牽引されるハワイアン航空のA330=16年7月18日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港に緊急着陸し駐機場へ移されたハワイアン航空のA330=16年7月18日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

関連リンク
ハワイアン航空 [2]
運航の見通し [3](JAL)
運航の見通し [4](ANA)

緊急着陸のハワイアン航空機、機体中央から油漏れ [5](16年7月26日)
羽田空港、運用再開 ハワイアン機緊急着陸 [1](16年7月18日)
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【お知らせ】
写真を羽田空港で撮影した当該機のものに差し替えました。(16年7月18日 10:31 JST)