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MRJ、米イースタン航空が正式発注 最大40機

 三菱航空機は9月26日、開発中のリージョナルジェット機「MRJ」について、米国のイースタン航空が最大40機発注する正式契約を結んだと発表した。90席クラスのMRJ90を20機確定発注するほかに20機分の購入権が含まれる。引き渡しは2019年から。

ファンボロー航空ショーでイースタン航空のウェーゲル社長とともにMRJの模型を手にする三菱航空機の川井社長=7月14日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 イースタン航空は、前身のイースタン航空(EAL/EA)の商標などを2009年に取得。2012年に新生イースタン航空を設立した。今年1月に事業開始手続きをFAA(米国連邦航空局)に申請している。マイアミ国際空港を拠点に中南米やカリブへの運航を計画しており、ボーイング737-800型機を用いて2015年から就航を予定している。

 今回の契約は英国で開かれたファンボロー航空ショーで7月14日に締結した覚書(MOU)に基づくもの。

 これまでにMRJは、全日本空輸(ANA/NH)から25機(確定15機、オプション10機)、米トランス・ステーツ・ホールディングスから100機(確定50機、オプション50機)、米スカイウェストから200機(確定100機、オプション100機)、ミャンマーのエア・マンダレイ(LMT/6T)から10機(確定6機、購入権4機)を受注。今回の契約を含めると、受注機数は375機(確定191機、オプション160機、購入権24機)となった。これらに加えて、日本航空(JAL/JL、9201)と32機の確定発注について、8月28日に基本合意している。

 飛行試験機の初号機(登録番号JA21MJ)は、10月18日にロールアウト(完成披露)する。初飛行が2015年4-6月期、型式証明の取得は2017年上期を予定。航空会社への引き渡しは、2017年4-6月期からとなる見通し。

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