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ボーイング、787-9をユナイテッド航空に北米初納入

 ボーイングは現地時間9月4日、ユナイテッド航空(UAL/UA)に787-9型機の同社向け初号機を引き渡したと発表した。北米の航空会社への787-9の引き渡しは初めて。

ユナイテッド航空に発納入された787-9=14年8月 PHOTO: Tim Stake/Boeing

 座席数はビジネス48席、プレミアムエコノミー88席、エコノミー116席の計252席。「ビジネスファースト」と名付けられたビジネスクラスは、就寝時に1.98メートルの水平なベッドになるフルフラットシートを採用している。また、無線LANによるインターネット接続サービスに対応済み。

 最初の路線はロサンゼルス-メルボルン線で、10月26日から導入予定。週6往復の直行便として運航する。同路線就航前に、米国内線のヒューストン-ロサンゼルス線に投入する。

 UALは787-9を26機を発注済み。このほかに787-8を12機と、787-10を27機発注しており、8月末時点で787-8を11機受領済み。787-9が就航すると、787-8と2機種を運航する北米初の航空会社となる。

 787-9のローンチカスタマーはニュージーランド航空(ANZ/NZ)で、量産初号機は4月5日にロールアウト。エバレットで世界初公開された。日本の航空会社では、全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(9202)が44機、日本航空(JAL/JL、9201)が20機発注済み。ANAでは、8月7日から国内線定期便に787-9を投入している。

 8月末時点での787の受注は、787-8が474機、787-9が435機、787-10が139機で、計1048機。

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