JR東海(東海旅客鉄道、9022)とJR西日本(西日本旅客鉄道、9021)は10月16日、東海道・山陽新幹線の最上位クラス「Supreme Class(スプリームクラス)」とグリーン車の利用客向けに、専用待合室を主要駅に新設すると発表した。2027年12月15日に品川、新横浜、京都、小倉、博多の5駅で開設する予定で、無料のソフトドリンクやWi-Fiなどを提供する。

品川・新横浜・京都の各駅に新設する東海道新幹線の上級クラス向け待合室(イメージ、JR東海の資料から)
—記事の概要—
・待合室新設とグリーン料金改定
・半個室やパーティション席
待合室新設とグリーン料金改定
待合室は「のぞみ」停車駅の改札内に設け、山陽新幹線では一部の停車駅が対象。席ごとにコンセントを備え、係員が常駐して受付や施設内の案内を担当する。内装には駅ごとに異なるデザインを採用し、今回の発表では品川、新横浜、京都の3駅の完成イメージを公開した。

29年7月から導入予定の東海道・山陽新幹線S0系のイメージ(青帯等のデザインは今後決定、JR東海の資料から)
このほか、東京と新大阪の2駅は2028年度、名古屋は2029年度、広島は2028年度以降に設置する予定。広島の具体的な開設時期は未定で、各待合室の営業時間や詳しい利用条件なども今後発表する。今回示した9駅以外の設置駅についても、詳細が決まり次第公表する。
両社は専用待合室の新設などのサービス向上を踏まえ、2027年12月15日乗車分から東海道・山陽新幹線のグリーン料金を引き上げる。営業キロ400キロ超600キロまでのグリーン料金は、現行の5400円から8400円へ3000円値上げする。
東京-新大阪間の「のぞみ」グリーン車は、通常期の大人片道運賃・料金の合計が1万9590円から2万3290円となる。値上げ幅の3700円には、同年7月1日購入分から実施する「のぞみ」の指定席特急料金改定も反映されている。
半個室やパーティション席
グリーン車では、2027年12月15日以降に新しい座席を順次導入する。8・9号車にはドリンクホルダーやスマートフォンホルダーを備える「多機能アームレスト座席」、10号車には隣席との間を仕切る「パーティション座席」を設ける。対象はN700Sと一部のN700Aで、N700Aは数年以内に廃車予定の車両を除く。
N700Sでは9号車にパウダーコーナーを新設するほか、7~10号車のフルアクティブダンパを改良し、列車同士がすれ違う際の横方向の揺れを約10%低減する。無料Wi-Fiの拡充は今月26日以降に順次実施する。同時期から、今後新製するN700Sの9号車などでトイレ設備も改良する。
スプリームクラスは、個室タイプの「Cabin(キャビン)」を7・10号車に設けている。2027年度中には10号車に半個室タイプの「Seat(シート)」を導入する予定で、サービス開始は同年12月15日以降を見込んでいる。
関連リンク
JR東海 [1]
Supreme Class Cabin
・東海道新幹線個室スプリームクラス、モバイルオーダーで純米大吟醸や緑茶 [2](26年9月7日)
・東海道・山陽新幹線、最上位個室「スプリームクラス」10/1開始 東京-新大阪4.2万円から [3](26年6月18日)
・東海道新幹線、窓2つ分の個室上級クラス 半個室は27年度 [3](26年3月27日)
有識者会議
・中堅4社への出資規制を正式廃止 国内航空のあり方報告書公表=国交省 [4](26年6月1日)