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エティハド航空、A380を2030年代も運航 777X導入後も継続

 アラブ首長国連邦の首都アブダビを拠点とするエティハド航空(ETD/EY)は、総2階建ての超大型機エアバスA380型機を2030年以降も数年間運航し、次世代大型機ボーイング777Xの導入後も継続使用する方針だ。当紙の取材に対し、明らかにした。2023年に、アントノアルド・ネベスCEO(最高経営責任者)は当紙に対し「あと4-5年でリタイアする」と、2028年ごろの退役を示唆していたが、A380の運航期間を延ばす。

エティハド航空のA380=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

—記事の概要—
「777X導入後も飛ぶ」
A350-1000「今後も導入」

「777X導入後も飛ぶ」

 エティハドは現地時間6月17日に、アブダビ-成田線にA380を初めて投入。成田には18日に到着した。同社は次世代機として777Xを発注済みで、エアバスの最新大型機A350-1000の導入も進めている。一方、777Xの受領開始は当時より大幅に遅れており、次世代の長距離機材を巡る状況は変化している。

エティハド航空のアリク・デ最高収益・商業責任者=26年6月18日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ネベスCEOは、関西線を開設した2023年10月の当紙の単独インタビューで、A380について「あと4-5年でリタイアする」と説明。運航期間は限定的としながらも、成長に活用する考えを示していた。

 今回来日したアリク・デ最高収益・商業責任者は18日に、当紙の取材に対し「2030年まではもちろん飛ぶ。2030年を超えても、何年も飛ぶことになる」と述べた。具体的な退役時期は示さなかったものの、「777Xが導入された後もA380は飛び続ける」と説明し、次世代機への更新後も併用する方針を明らかにした。

 エティハドは、777Xを2013年に25機、2015年には5機追加発注し、一時は30機としたが、その後15機に半減。5月31日時点のボーイングの受注・納入実績では、777Xの納入開始が遅れていることから、15機すべてが納入待ちになっている。デ氏は、777Xの導入計画は「現時点で変更はない」と説明した。

エティハド航空A380の最上位「レジデンス」の寝室(同社提供)

エティハド航空A380の最上位「レジデンス」(同社提供)

エティハド航空A380の最上位「レジデンス」(同社提供)

 A380は10機導入し、1機が退役。現在は8機を運航している。座席数は4クラス486席で、レジデンス2席、ファースト9席、ビジネス70席、エコノミー405席。アッパーデッキ(2階席)に展開するレジデンスは、リビングルームとバスルーム、ダブルベッドを備え、最大2人で利用できる。

 デ氏は、A380の成田線投入について、需要があることに加え、日本市場にはザ・レジデンスや大型のファーストクラスなど「世界水準の商品がふさわしい」と説明。日本では高品質な商品やサービスへの関心が高いとして、A380の商品性を生かして需要を取り込む考えを示した。

A350-1000「今後も導入」

 また、A350-1000は導入済みの9機を含め、計27機体制を構築する計画。成田線も、A380が就航するまではA350-1000を投入していた。座席数は2クラス371席で、ビジネス44席、エコノミー327席と、A380とはターゲットが異なる客室仕様になっている。

 A350-1000が採用しているロールス・ロイス製エンジンTrent XWB-97について、エミレーツ航空(UAE/EK)は中東の高温環境での運航に懸念を示している。デ氏はこの懸念に対して、運航状況に満足しているとして、「今後も導入を進める」との意向を示した。

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