デルタ航空(DAL/DL)のピーター・カーター社長は、羽田路線の拡大に意欲を示した。ブラジルのリオデジャネイロで本紙のインタビューに応じた。同社は現在、アトランタ、デトロイト、ホノルル、ロサンゼルス、ミネアポリス、シアトルの米国6都市から羽田へ乗り入れているが、米国内の他の都市からも就航したい意向を示した。羽田空港の発着枠が大きく制約されていることを挙げ、日本との間では「本当の意味でのオープンスカイではない」と述べた。

リオデジャネイロで当紙の取材に応じるデルタ航空のピーター・カーター社長=26年6月6日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
カーター社長は「日本は、当社の顧客が訪れたい世界で最も人気のある場所の一つだ」と述べ、日本市場を重視する姿勢を示した。一方で、羽田は「素晴らしい空港」と評価しつつも、発着枠の制約が大きいと指摘した。米国内の需要がある地点から日本へ飛ばし、その需要に応えたいとして、より柔軟に羽田へ就航できる環境整備に期待を示した。また、実現には日米両政府の対応が必要になるとの見方も示した。
日本行きの需要は伸びており、日本の利用者が米国へ向かう需要もあるという。需要は双方向で成立しているとし、デルタとして日本市場で「もっと成長する機会がほしい」と述べた。

羽田空港にデルタ航空が展開するラウンジ「デルタ スカイクラブ」=22年7月 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

羽田空港に着陸するデルタ航空のA350-900=24年1月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
デルタは羽田で自社ラウンジ「デルタ スカイクラブ」を展開。ラウンジは利用者から好評だと述べ、カーター社長は羽田での顧客体験にも自信を示した。
カーター氏は今年4月にデルタ航空の新社長に就任。2015年に同社へ入社し、法務や対外関係、各国政府・政策立案者への働きかけなどを担ってきた。デルタも加盟するIATA(国際航空運送協会)が現地時間6月6日からリオデジャネイロで開催している第82回AGM(年次総会)に、社長の立場で初めて出席した。
*インタビューでは「797」とも呼ばれるボーイングの新型機構想や以遠権に対する見方なども聞きました。詳報は後日掲載します。
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