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B-1B保管機、米空軍が現役復帰 2年かけ再生整備

 米空軍は現地時間5月7日、アリゾナ州デビスモンサン空軍基地で保管していたB-1B爆撃機「ランサー」(86-0115)を現役復帰させたと発表した。約2年にわたる再生整備を経て、任務に投入できる状態へ戻した。

現役復帰した米空軍のB-1B(同軍提供)

 復帰したB-1Bは、デビスモンサン空軍基地の第309航空宇宙整備再生群(309th AMARG)で保管されていた。同群は退役機や保管機が集まる「ボーンヤード」として知られ、航空機の保管や整備、再生を担う。86-0115は米空軍の保管区分で「タイプ2000ストレージ(Type 2000 storage)」とされ、部品を再利用できる状態で保存されていた。機体はオクラホマ州ティンカー空軍基地を4月22日に出発し、テキサス州ダイス空軍基地へ戻った。

 再生整備と大規模作業となる「デポレベル整備」は、ティンカー空軍基地のオクラホマシティ航空兵站コンプレックス(OC-ALC)が主導。第567航空機整備飛行隊の軍人と民間スタッフ200人以上が作業に携わり、システムのオーバーホールや構造修理を進め、500点以上の部品を交換した。

 機能確認飛行は、ティンカー空軍基地の第10飛行試験飛行隊が担当。機体はポリッシュスキン(未塗装)の状態でオクラホマ州上空を飛行し、システムと性能を確認した。任務投入可能と判定された後、塗装工程に進んだ。

ポリッシュスキンで試験飛行する米空軍のB-1B(同軍提供)

 ダイス空軍基地へ戻った機体は、第7爆撃航空団のフラッグシップ機「Apocalypse II」として運用される。米空軍は爆撃機部隊の近代化を進める一方、現在の作戦に必要な既存機の維持も続けており、今回の再生整備はデポレベル整備による機体寿命延長の取り組みとなる。

 米空軍は、次期ステルス爆撃機B-21「レイダー」を2027年から配備する計画を進めており、2023年11月10日に初飛行。B-1とB-2を徐々に置き換え、B-52と併用する形で更新していく。B-52は、現行のB-52Hが8基搭載するプラット・アンド・ホイットニー(PW)製エンジンTF33を、同数のロールス・ロイス製F130へ換装し、B-52J仕様に改修する。F130はビジネスジェットのガルフストリームG650に搭載するBR725を軍用機向けとしたもので、米空軍はB-52を2050年代まで運用する見通し。

現役復帰した米空軍のB-1B(同軍提供)

現役復帰に向けた整備を受ける米空軍のB-1B(同軍提供)

ポリッシュスキンで試験飛行する米空軍のB-1B(同軍提供)

ポリッシュスキンで試験飛行する米空軍のB-1B(同軍提供)

ポリッシュスキンで試験飛行する米空軍のB-1B(同軍提供)

ポリッシュスキンで試験飛行する米空軍のB-1B(同軍提供)

現役復帰に向けた整備を受ける米空軍のB-1B(同軍提供)

現役復帰に向けた整備を受ける米空軍のB-1B(同軍提供)

現役復帰に向けた整備を受ける米空軍のB-1B(同軍提供)

現役復帰した米空軍のB-1B(同軍提供)

現役復帰した米空軍のB-1B(同軍提供)

現役復帰した米空軍のB-1B(同軍提供)

現役復帰した米空軍のB-1B(同軍提供)

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