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ZIPAIR、Starlink全8機に搭載完了 全便で無料ネット接続

 ZIPAIR(ジップエア、TZP/ZG)は5月8日、保有するボーイング787-8型機全8機への米SpaceXの衛星通信サービス「Starlink(スターリンク)」搭載を完了したと発表した。2023年から技術実証を進めてきたもので、保有機材全機がStarlinkに対応した航空会社は、アジア初だという。

全機にStarlink搭載が完了したZIPAIR=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ZIPAIRは、今年2月26日からStarlinkのサービスを開始。搭載作業はボーイング・グローバル・サービス(BGS)と連携して実施し、5日に全機完了した。今後はZIPAIRの全便で、目的地や座席種別に関係なく、乗客自身のスマートフォンやタブレットなどで無料の高速機内Wi-Fiを利用できる。

 Starlinkは、低軌道衛星を多数運用することで低遅延でのデータ通信が可能。ZIPAIRは、2023年からスペースXとともに技術検証を進め、ストリーミング視聴やオンラインゲームなど大容量通信を伴う利用も機内で快適に行える環境を整えた。

 ZIPAIRは日本航空(JAL/JL、9201)が100%出資する中長距離LCC(低コスト航空会社)で、2020年6月3日に就航。現在の就航地は9都市で、バンコク、ソウル、ホノルル、シンガポール、ロサンゼルス、サンノゼ、サンフランシスコ、バンクーバー、ヒューストンへ乗り入れており、太平洋を横断した初のLCCとなった。年内にも成田-クアラルンプール線を開設する。

 機材は787-8が8機で、座席数は2クラス290席。フルフラットシートを採用した「ZIP Full-Flat(ジップ・フルフラット)」が18席、エコノミークラス「Standard(スタンダード)」が272席となる。2026年度に新造機2機を受領し、10機体制を構築。2027年度からは、現在JALが運航している787-9のうち10機程度を改修して導入し、2030年代前半に向けて現在の2倍以上の事業規模に拡大していく。

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機内の動画(YouTube Aviation Wireチャンネル [8]
ZIPAIR 787-8 JA822J機内公開 フルフラットシートも [9]

写真特集・ZIPAIR 787-8の機内
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