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「トランプ空港」に改称案 フロリダ・パームビーチ空港、7月にも州法上の正式名に

 トランプ大統領の別荘に近いフロリダ州のパームビーチ国際空港が、早ければ7月にも「トランプ空港」に改称される可能性が出てきた。フロリダ州議会で改称を盛り込んだ法案の審議が進んでおり、成立すれば州法上の正式名称がトランプ氏の名前を冠したものに変わる。現地時間2月18日に下院で可決され、今後はデサンティス州知事が署名するかが焦点となっている。

トランプ大統領を乗せたVC-25A「エアフォース・ワン」。パームビーチは別荘最寄りの空港=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 審議中の法案は、フロリダ州内の主要商業空港の名称を州法に明記し、命名権を州に一元化する内容。マイアミ国際空港など既存の空港名が記載される中、パームビーチ国際空港は「ドナルド・トランプ国際空港(President Donald J. Trump International Airport)」とする条文案になっている。

 法案が成立した際の施行日は7月1日。この日以降、州の公文書や公式表示では新しい名称を用いることになる。

 名称変更にはFAA(米国連邦航空局)の承認と、空港の権利者であるパームビーチ郡と州との間で命名に関する合意書を結ぶことなども条件としている。FDOT(フロリダ州交通局)が毎年、法定名称と実際の表示が一致しているかを点検する規定も盛り込まれており、州として空港のブランド管理を強める狙いがうかがえる。

 パームビーチ空港は、トランプ氏の別荘「マール・ア・ラーゴ」に近い。名称変更が実現すれば支持層に象徴的な「トランプ空港」が誕生するとの見方がある一方、特定の政治家の名前を公共インフラに付けることへの批判や、将来の政権交代のたびに名称変更が繰り返されかねないとの懸念も現地報道で伝えられている。

 上院法案「SB 706」および下院法案「HB 919」はいずれも両院で可決済みで、現在はデサンティス州知事の署名待ちの段階にある。知事が署名すれば法律として成立するが、署名するかどうかについて知事側はまだ明言していない。

 現地報道では、空港名のブランド価値や観光プロモーション効果を期待する声とともに、サイネージや案内システムの更新費用を誰が負担するのか、地元住民や利用者の意向がどこまで反映されているのかを問う論調もある。法案が成立し、FAA承認などの手続きが順調に進めば、今夏から「トランプ空港」の通称で呼ばれるようになる可能性があるが、政治的な対立を抱えたまま、名称変更の是非が問われることになりそうだ。

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Palm Beach International Airport [1]

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