エアバスは現地時間12月18日、スペイン国防省から同社製ヘリコプター100機を受注したと発表した。内訳はH145Mが50機、NH90が31機、H135が13機、H175Mが6機で、航空宇宙軍や陸軍、海軍が運用する。
エアバス製ヘリ4機種を発注したスペイン（同社提供）
スペインが今年5月に発表した国家ヘリコプター計画の枠組みに基づく契約。最新中型双発ヘリのH145Mは、全50機が陸軍（FAMET）向け。パイロットの訓練や軽攻撃、災害救援などの用途に用いる。
軍用ヘリとして開発されたNH90は31機で、内訳は陸軍向け13機、航空宇宙軍向け12機、海軍向け6機で、戦術輸送や特殊作戦任務を担い、海軍の水陸両用作戦用ヘリとして運用する。
小型双発ヘリのH135は13機で、航空宇宙軍向けが12機、海軍向けが1機。上級操縦訓練や観測などの任務に用いる。
中型双発ヘリのH175Mは6機で、航空宇宙軍に配備。政府の人員輸送にあたる。
今回の計画は、スペインにあるエアバス・ヘリコプターズの産業能力を強化し、高度人材の雇用創出にもつなげ、今後3年間で300人超の直接雇用を見込んでいる。また、スペイン南東部アルバセテの拠点は、新たな軍用ヘリのカスタマイズセンターと、H145Mのパイロットと技術者向け国際訓練センターを整備して拡大する。
エアバス製ヘリ4機種を発注したスペイン（同社提供）
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