ZIPAIR、台北チャーター初便が成田到着　定期便化視野に

　ZIPAIR（ジップエア、TZP/ZG）初のチャーター便が10月8日、台北（桃園）から成田に到着した。台湾の旅行会社によるツアーで、290席が完売した。

　台湾の連休に合わせた運航で、台北発を10月8日、成田発は12日に設定した。運航スケジュールは、8日の成田行きZG782便が台北を午前6時20分に出発し、午前10時45分着。12日の台北行きZG781便は午後8時に成田を出発して、午後10時45分に到着する。

　機材はボーイング787-8型機（2クラス290席）。販売は現地旅行会社の易飛網（ezfly、イージーフライ）が単独で取り扱った。

　初便のZG782便は、22分早着となる午前10時23分に成田第1ターミナル16番スポットに到着。ZIPAIRの西田真吾社長らが横断幕を手に乗客290人を出迎えた。同便の乗員は11人で、パイロット3人と客室乗務員8人が乗務した。

　ZIPAIRは成田－台北線の定期便就航を計画しており、日台両国の当局に申請済み。当初は4年前の2021年9月の開設を計画していたが、行政手続きに時間がかかっており、認可待ちの状態となっている。

　西田社長は「日台間は往来が多く需要が太い路線で、貨物需要も旺盛。器材の稼働率を高めるにもちょうど良い」と述べ、早期に定期便を開設したいという。

　2020年6月3日に就航したZIPAIRの就航地は10都市で、バンコク、ソウル、ホノルル、シンガポール、ロサンゼルス、サンノゼ、サンフランシスコ、マニラ、バンクーバー、ヒューストン。太平洋を横断した初のLCCとなった。機材は787-8が8機で、2026年度に新造機を2機受領して10機体制を構築し、2027年度から787-9を10機導入して、2030年代前半に向けて事業規模を現在の2倍以上に拡大していく。

運航スケジュール
ZG782 台北（06:20）→成田（10:45）運航日：10/8
ZG781 成田（20:00）→台北（22:45）運航日：10/12

関連リンク
ZIPAIR ^[1]
易飛旅遊 ^[2]

機材
・ZIPAIR、787-9を27年度以降導入　JAL機を10機規模改修 ^[3]（25年3月19日）

台北
・ZIPAIR、初の台北チャーター　訪日客向け10月に ^[4]（25年7月31日）
・ZIPAIR、冬ダイヤにも台北就航へ　行政手続き難航で開設延期 ^[5]（21年9月7日）
・ZIPAIR、アジア2路線開設へ　3号機は今年後半 ^[6]（21年4月7日）

機内の動画（YouTube Aviation Wireチャンネル ^[7]）
・ZIPAIR 787-8 JA822J機内公開　フルフラットシートも ^[8]

写真特集・ZIPAIR 787-8の機内
（1）フルフラット上級席ZIP Full-Flatは長時間も快適 ^[9]
（2）個人用モニターなし、タブレット置きと電源完備のレカロ製普通席 ^[10]
（3）LCC初のウォシュレット付きトイレ ^[11]