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ANA、787-10国内線7号機が羽田到着 ハリケーン避けエバレットで受領

 全日本空輸(ANA/NH)のボーイング787-10型機の国内線仕様7号機(登録記号JA990A)が10月3日、羽田空港へ到着した。米サウスカロライナ州にある最終組立工場「BSC(ボーイング・サウスカロライナ)」で製造されたが、ハリケーンを避けるためボーイングがシアトル近郊のエバレットへフェリー(回航)したことから、ANAはエバレットで機体を受領した。

ANAの787-10国内線仕様機(資料写真)=24年3月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 7号機は現地時間9月28日に、ハリケーンを避けるためにチャールストンを出発。エバレットでANAを傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)へ引き渡された。10月1日午後0時9分にフェリーフライトの羽田行きNH9399便として出発し、経由地のホノルルには午後3時9分に到着した。2日午前8時35分にホノルルを出発して、羽田のA滑走路(RWY34L)へ3日午前11時35分に着陸し、811番スポットへ同45分に到着した。

 座席数は2クラス429席で、プレミアムクラス28席、普通席401席。エンジンはGE製GEnx-1Bを搭載している。

 5号機(JA985A)が2月1日に羽田へ到着し、8日に就航、6号機(JA986A)は9月1日に羽田へ到着して、7日に就航したことから、同程度の日数で就航するとみられる。

 ANAの787-10国内線仕様機は2024年3月27日就航。11機発注済みで、2026年度末までに残り4機を受領する計画となっている。ボーイングは、2カ所あった787の最終組立工場をBSCに集約し、エバレット工場での787の製造は2021年に終了しており、ANAの787-9(JA937A)がエバレット製最後の787となった。

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