スターフライヤー(SFJ/7G、9206)は10月3日、福岡-仙台線を開設した。黒い飛行機が特徴の同社が国内線新路線を開設するのは約8年ぶりで、仙台を含む東北地方への定期便就航は初めて。国内線は6路線に拡大した。

仙台空港で放水アーチの歓迎を受けるスターフライヤーの福岡発初便7G97便=25年10月3日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
25日までの夏ダイヤでは1日1往復、26日からの冬ダイヤは同2往復に増便。機材はエアバスA320型機(1クラス150席)を中心に投入する。

仙台空港で開かれた就航式典で挨拶するスターフライヤーの町田修社長=25年10月3日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
初便の仙台行き7G97便は、乗客110人(幼児ゼロ)を乗せて福岡を午前10時59分に出発し、午後0時48分に到着。仙台では、空港の消防車による放水アーチの歓迎を受けた。初便の機材は、本社のある北九州空港から乗客を乗せないフェリーフライト(回航便)の7G9201便で午前10時すぎに福岡入りした。
仙台空港で開かれた就航式典後、取材に応じたスターフライヤーの町田修社長は、初年度の目標ロードファクター(座席利用率)について「控えめで60%台だが、70%台を目指したい」と述べた。福岡発と仙台発の乗客比率については「同じくらいの経済規模なので、50:50で取り込みたい」と語った。
また、仙台空港国際化利用促進協議会が運営する法人会員向けの「仙台空港サポーターズクラブ」の会員向けに機体の見学会を開催。15人が参加し、客室乗務員によるドリンクサービスなどの機内サービスを体験した。

仙台空港でA320の機内を紹介するスターフライヤーの客室乗務員=25年10月3日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

スターフライヤーが福岡-仙台線初便の乗客に手渡したフライトタグやトートバッグなどの記念品=25年10月3日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
福岡-仙台線の運航スケジュールは、夏ダイヤは仙台行き7G97便が福岡を午前11時に出発し、午後0時45分着。福岡行き7G96便は午後2時45分に仙台を出発して、午後5時に到着する。
冬ダイヤは、1便目の仙台行き7G97便が福岡を午前8時5分に出発し、午前9時50分着。福岡行き7G96便は午前10時30分に仙台を出発して、午後0時45分に着く。2便目の仙台行き7G99便は福岡を午後4時5分に出発し、午後5時50分着。福岡行き7G98便は午後7時10分に仙台を出発して、午後9時20分に到着する。
いずれも全日本空輸(ANA/NH)とコードシェア(共同運航)を実施し、スターフライヤー運航便にANAの「NH」便名を付与する。
福岡と仙台を結ぶ路線は、アイベックスエアラインズ(IBEX、IBX/FW)と日本航空(JAL/JL、9201)が以前から運航している既存路線。ANAとコードシェアを行っているIBEXは、現在の1日5往復を3往復に減便する。JAL便はグループで地方路線を担うジェイエア(JAR/XM)が運航しているが、冬ダイヤからは運休し、新たに就航するフジドリームエアラインズ(FDA/JH)の運航便にJAL便名を付与してコードシェアを行う。

仙台空港で開かれた就航式典でリボンカットするスターフライヤーの町田修社長ら=25年10月3日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

仙台空港に着陸するスターフライヤーの福岡発初便7G97便=25年10月3日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

仙台空港に着陸するスターフライヤーの福岡発初便7G97便=25年10月3日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

仙台空港で放水アーチの歓迎を受けるスターフライヤーの福岡発初便7G97便=25年10月3日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

仙台空港で放水アーチの歓迎を受けるスターフライヤーの福岡発初便7G97便=25年10月3日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

仙台空港に到着したスターフライヤーの福岡発初便7G97便=25年10月3日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

仙台空港に到着した福岡発初便7G97便の乗客をメッセージボードを手に出迎えるスターフライヤーの客室乗務員=25年10月3日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

仙台空港に到着したスターフライヤーの福岡発初便7G97便=25年10月3日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
夏ダイヤの運航スケジュール(10/3-25)
7G97/NH3897 福岡(11:00)→仙台(12:45)運航日:毎日
7G96/NH3896 仙台(14:45)→福岡(17:00)運航日:毎日
冬ダイヤの予定運航スケジュール(10/26から)
福岡→仙台
7G97/NH3897 福岡(08:05)→仙台(09:50)運航日:毎日
7G99/NH3899 福岡(16:05)→仙台(17:50)運航日:毎日
仙台→福岡
7G96/NH3896 仙台(10:30)→福岡(12:45)運航日:毎日
7G98/NH3898 仙台(19:10)→福岡(21:20)運航日:毎日
・スターフライヤー、中部-福岡半減継続 福岡-仙台は1日2往復に=冬ダイヤ国内線 [3](25年8月21日)
・スターフライヤー、A320neo 3号機就航 通算20機目 [4](25年8月4日)
・スターフライヤーの福岡-仙台線、ANAとコードシェア [5](25年7月31日)
・スターフライヤー、仙台-福岡10/3就航 初の東北定期便、冬ダイヤから1日2往復に [6](25年7月22日)
・スターフライヤー、仙台10月以降就航へ 初の東北定期便、福岡から1日2往復程度 [7](25年5月22日)