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ANA A380、エンジンカウルに貨物コンテナ接触 ホノルルで

 ホノルルのダニエル・K・イノウエ国際空港で現地時間9月15日、全日本空輸(ANA/NH)が運航する総2階建ての超大型機エアバスA380型機「FLYING HONU(フライング・ホヌ)」の初号機(登録記号JA381A)に、他社の貨物コンテナが接触するトラブルがあった。ANAによると、4基あるエンジンのうち、右外側の4番エンジンのカウル(カバー)に接触したという。A380は成田-ホノルル線の専用機材で3機あり、残り2機が稼働していることから、運航に影響は出ていないという。

ホノルルのダニエル・K・イノウエ空港に駐機中のANA A380初号機JA381A(資料写真)=19年7月2日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 当該機は、15日のホノルル発成田行きNH181便に投入され、定刻の午後1時 に出発。その後、4番エンジンのカウルに貨物コンテナが当たった。FAA(米国連邦航空局)も現地調査をしており、詳しい原因はわかっていないのものの、関係者によるとコンテナに何らかの不具合があったようだ。米国のNTSB(米国家運輸安全委員会)は、本件を調査しないことを決定した。調査の終了後は、現地でメーカーの指示に基づいた整備作業が行われる見通し。

 NH181便の乗客498人(幼児17人含む)は現地のホテルに宿泊。翌日、3便あるホノルル発便に分かれて搭乗して帰国した。

 ANAのA380は「空飛ぶウミガメ」の意味を持つ「FLYING HONU(フライング・ホヌ)」と名付けられ、全機にハワイの空と海、夕陽をイメージした特別塗装を施した。初号機(JA381A)が青(ANAブルー)、2号機(JA382A)が深緑(エメラルドグリーン)、3号機(JA383A)がオレンジ(サンセットオレンジ)と、1機ごとにカラーリングが異なる。表情も1機ずつ異なり、正面を見る初号機、ほほ笑む2号機、まつげを描いた3号機となった。

 座席数は4クラス520席で、ファーストクラスが8席、ビジネスクラスが56席、プレミアムエコノミーが73席、エコノミーが383席。エンジンはロールス・ロイス製トレント900を採用した。3機とも成田-ホノルル線の専用機材として運航している。

 A380就航に合わせ、ANAはウミガメをモチーフにしたオリジナルキャラクターのラニ(青)、カイ(グリーン)、ラー(オレンジ)を登場させた。ANAによると、キャラクター3体の名前は機体の愛称ではなく、各機のイメージキャラクターだという。

関連リンク
FLYING HONU(フライングホヌ) 成田ーホノルル間定期運航情報 [1](ANA)
全日本空輸 [2]

初号機
ANA、A380就航 空飛ぶウミガメ、成田からハワイへ [3](19年5月24日)
ANAのA380、ホノルルからも初便出発 [4](19年5月25日)
ホノルルにA380到着 ANA「空飛ぶウミガメ」ハワイ初飛来、地上施設確認 [5](19年4月18日)
ANA、A380「フライング・ホヌ」成田到着 片野坂社長「乗った瞬間ハワイ感じられる」 [6](19年3月21日)
ANAのA380、トゥールーズ離陸 成田へ [7](19年3月21日)
ANA、A380初受領 総2階建て、5月から成田-ホノルル線 [8](19年3月21日)

写真特集・ANA A380 FLYING HONUの機内
(1)個室ファーストクラスでプライバシー確保 [9](19年5月21日)
(2)ペアシートもあるビジネスクラス [10](19年5月22日)
(3)2階後方にゆったりプレエコ [11](19年5月23日)
(4)カウチシートもあるエコノミー [12](19年5月24日)

ホノルル空撮 初号機と2号機の2機並び
【空撮】空飛ぶウミガメ、ホノルルに2機揃い踏み ANAのA380、週10往復に [13](19年7月3日)

動画(YouTube Aviation Wireチャンネル [14]
ANA A380 3号機トゥールーズ離陸【JA383A】 [15]
・ロールアウト1本目 ANA A380 3号機がハンブルクでロールアウト サンセットオレンジのJA383A [16]
・ロールアウト2本目 エアバス塗装工場でロールアウト待つANA A380 3号機 サンセットオレンジ JA383A [17]