米空軍とノースロップ・グラマンが開発中のステルス戦略爆撃機B-21「Raider(レイダー)」の2号機が初飛行した。通常兵器と核兵器の双方を搭載可能な第6世代ステルス爆撃機で、試験機が2機体制となったことにより、ミッションシステムと兵装の評価などを加速させる。

初飛行するB-21の2号機(米空軍提供)
米空軍によると、2号機の初飛行は現地時間9月11日に実施。飛行試験初号機が初飛行した2023年11月10日以来、約1年10カ月ぶりで、カリフォルニア州エドワーズ空軍基地に到着した。
エドワーズ空軍基地によると、B-21の統合試験部隊に所属する第420飛行試験中隊が、2号機を受領。試験は第412試験航空団の主導で進められている。ノースロップ・グラマンは、「高度な米国製の抑止力を提供する道のりにおける進展」とコメントした。
2号機の到着で、将来の実戦飛行隊を支える整備機材、データ、プロセスに関する
整備員の訓練などを始める。
空軍によると、2026会計年度には、B-21の主要運用基地3カ所で軍事施設の大規模な建設プロジェクトが始まる。最初にB-21の運用機を受け入れる予定のサウスダコタ州エルスワース空軍基地では、機体の到着に備えた多数のインフラ整備を進めている。

初飛行したB-21の2号機(米空軍提供)

初飛行した米空軍B-21の2号機(ノースロップグラマン提供)

初飛行した米空軍B-21の2号機(ノースロップグラマン提供)

初飛行したB-21の2号機(米空軍提供)

初飛行したB-21の2号機(米空軍提供)
関連リンク
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Northrop Grumman [2]
B-21
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