エア・ドゥ(ADO/HD)は8月29日、パイロットの自社養成プログラム「Laksel.p(ラクスループ)」で、パイロット候補生の経済的負担を軽減するため、クラウドファンディングを今年も実施すると発表した。

パイロット候補生支援のクラファンを実施するエア・ドゥ=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
クラファンサイト「READYFOR」で、10月1日午前9時から11月30日午後11時まで支援を受け付ける。返礼品には道内企業と連携したバッグや文具、雑貨など「旅」にちなんだ品をそろえ、マスコットキャラクター「ベア・ドゥ」をあしらったアイテムも用意する。
ラクスループの訓練課程は海外で約2年、国内で約1年の計3年間。パイロット候補生は訓練期間中、エア・ドゥの契約社員として在籍し、所定の給与が支払われる。訓練費用はエア・ドゥと候補生で分担し、候補生分は三井住友銀行のサポートローンを利用できる。海外でEASA(欧州航空安全庁)のライセンスを取得後、JCAB(国土交通省航空局)のライセンスに切り替える。今回のクラファンでは、クラウドファンディングの経費を除いた支援金を2期生で按分し、国内訓練費や追加訓練費に充当する。
ラクスループの1期生は2025年4月に入社し、ノルウェーでの訓練を開始。昨年のクラファンで得た支援金は、1期生が資格取得時に負担する費用に充てる。2年目となる今回は、2期生の挑戦を後押しするという。
関連リンク
AIRDO Lakseløpプロジェクト [1](READYFOR)
Lakseløpプロジェクト [2](エア・ドゥ)
エア・ドゥ [3]
・エア・ドゥ、パイロット候補生支援のクラファン [4](24年8月23日)
・エア・ドゥ、初のパイロット自社養成 2030年問題に対処 [5](23年11月2日)
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