日本航空(JAL/JL、9201)が出資する整備会社JALエンジニアリング(JALEC)は7月23日、航空機の廃棄部品を活用したアップサイクル商品を30日から横浜高島屋で販売すると発表した。今回で第4弾となり、「空を飛んだ そのあと」をテーマに開催する。会場は6階紳士雑貨イベントスペースで8月12日まで。最終日は午後5時に終了する。

横浜高島屋で航空機廃材のアップサイクル商品を販売するJALエンジニアリングの整備士たち(同社提供)
新たに登場するのは「メタルカードウォレット」で、精密機械部品の加工に実績を持つ駒井工作所が製作。カードサイズに削り出したジュラルミンを使用し、ゴムバンドでカードや紙幣を挟む構造ととした。ジュラルミン製のため電磁波を通さず、非接触型スキミングから情報を保護できるとしている。
また、付属の磁気干渉防止シートにより、カードを収納したまま電子決済にも対応する。本体は2層構造で、1層目には赤色のアルマイト加工を施したジュラルミン、2層目は、主に航空機の胴体部分の修理に使われる超ジュラルミンの端材を用いた。表面には、エアバスA350-900型機の機影をデザインした。

横浜高島屋で販売する航空機廃材をアップサイクルした新商品商品「メタルカードウォレット」(同社提供)
退役したボーイング777-200型機(登録記号JA772J)の胴体外板を使った「FUSELAGE SKIN TAG」や、未使用で取り下ろされたライフベストを素材にした「ミニチュアライフベスト」、エコノミークラスのシートカバーを使った「ボディバッグ」なども用意。国内線のファーストクラス、クラスJ、普通席のシートカバーを座面に使用したスツールも販売する。脚数はファーストクラスとクラスJが各5脚、エコノミークラスが20脚となる。
販売期間中の8月2日と3日には、「キャビンウィンドウゴルフネームタグ」と「キャビンウィンドウネームタグ」の購入者を対象に、名前を刻印するサービスを実施。刻印はJALECの整備士が行い、時間は両日とも午前10時から正午、午後1時から午後4時まで。
また、8月9日には子ども向けイベント「航空整備士のおしごとを体験してみよう!」を開催するが、予約受付は終了している。
関連リンク
日本航空 [1]
JALエンジニアリング [2]
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