新潟空港を拠点に就航を目指すトキエア（TOK/BV）は8月31日、シンガポールで仏ATR製ATR72-600型機のフルフライト・シミュレーターを使った訓練を26日から始めたと発表した。一方、8月下旬を目標としていた就航日については言及していない。
トキエアのATR72-600＝23年4月9日 PHOTO: Shota DOKI/Aviation Wire
トキエアによると、同社は国土交通省航空局（JCAB）からシミュレーターのみで実地試験を行える資格について、23日に承認を受けたという。これにより、26日からシンガポールにあるATR社の訓練施設で、約2カ月間のシミュレーター訓練を始めた。
使用するシミュレーターは、ATRがJCABから認証を取得したもので、同社は29日に取得を発表している（関連記事 [1]）。
トキエアは当初、2022年の就航を計画していたが、今年6月30日に延期となり、6月に入ると8月10日に再延期となった。7月26日の発表では、就航日は8月下旬を目指すとしていた。新潟県は同社に対して県として融資しており、適切な情報開示が求められる。
一方、トキエアは、これまでも新潟県庁に取材拠点を置く報道機関のみを対象に記者会見などを開く傾向があり、国や県外の就航地に対する情報発信は消極的と言わざるを得ない状況が続いている。今回のプレスリリースは、当紙がトキエアのウェブサイトを巡回する中で31日午後に発見した。
関連リンク
TOKI AIR [2]
ATRの発表
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トキエア
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