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トキエア、日本政策金融公庫から7億円調達 資本性劣後ローンで

 新潟空港を拠点に就航を目指す「TOKI AIR(トキエア)」は4月26日、日本政策金融公庫から7億円の融資を受ける契約を締結したと発表した。

トキエアのATR72-600=22年11月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 新型コロナ対策の資本性劣後ローンで、制度名は「新型コロナウイルス感染症対策挑戦支援資本強化特別貸付」。公庫によると、同制度の金利は融資後3年間は0.50%、3年経過後は毎年直近決算の業績に応じて、税引後当期純利益が0円未満であれば0.50%、0円以上は返済期間に応じて2.60%から2.95%となる。

 トキエアによると、着金日は5月1日、融資期間は10年で、4年目からの金利は純利益が計上されると2.60%。国庫の同制度を活用したもので、同社向けの特別な条件などはないという。同社はこれまでに新潟県や大光銀行、商工組合中央金庫、新潟信用金庫などから融資を受けている。このうち、県は2022年度の補正予算で11億6000万円を融資している。

 トキエアは、国土交通省東京航空局(TCAB)からAOC(航空運送事業の許可)を3月31日に取得。1路線目は新潟-札幌(丘珠)線で、6月30日の開設を予定している。新潟-札幌間で4月9日から路線訓練飛行を3カ月程度の予定で開始し、10日と13日、15日、18日に実施した。

 6月30日の就航までは、新たな資金調達は予定していないという。

関連リンク
新型コロナウイルス感染症対策挑戦支援資本強化特別貸付 [1](日本政策金融公庫)
日本政策金融公庫 [2]
TOKI AIR [3]

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【お知らせ】
3段落目の内容を更新しました。記事初出時、3段落目にトキエアの発表資料記載の電話番号が通じなかったと記述しましたが、その後同社から電話番号の誤記について連絡があり、融資期間などの確認がとれたため内容を更新しました。(23年4月26日 18:48 JST)