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ZIPAIR、衛星通信Starlinkの技術実証 スペースXと機内ネット高速化へ

 ZIPAIR(ジップエア、TZP/ZG)は1月31日、米スペースXと同社が提供する衛星通信サービス「Starlink(スターリンク)」導入に向けた技術検証を進めると発表した。航空会社ではアジア初の試みで、機内インターネット通信の高速化を目指す。

スペースXとStarlinkの技術実証を進めるZIPAIR=23年1月30日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ZIPAIRは日本航空(JAL/JL、9201)が100%出資する中長距離国際線LCCで、現在はボーイング787-8型機で機内インターネット接続サービスを無料で提供。JALからのリース機で、JALが運航していた時の通信システムを活用している。ZIPAIRによると、今後は地上と同様の通信速度を機内でも実現したいという。

 スペースXはイーロン・マスク氏が設立し、同氏がCEO(最高経営責任者)を務めている。Starlinkは高速・低遅延が特徴で、地上ではリアルタイムでのビデオ会議やストリーミング、オンラインゲームなどに利用できていることから、ZIPAIRは機内サービスとしての導入に向けた検証を共同で進める。

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