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ルフトハンザのA380、マニラに到着 復帰1号「デュッセルドルフ」重整備へ

 整備会社のルフトハンザ・テクニークは現地時間1月30日、ルフトハンザ ドイツ航空(DLH/LH)のエアバスA380型機のうち、運航再開第1号となる機体「Dusseldorf(デュッセルドルフ)」(登録記号D-AIMK)がフィリピンのマニラに昨晩到着したとTwitterに投稿した。

整備を受けるためフランクフルトからマニラへ到着したルフトハンザのA380復帰第1号「デュッセルドルフ」(ルフトハンザ・テクニークのTwitterから)

 D-AIMKは、29日にフェリーフライトのLH9922便としてフランクフルトを出発し、ルフトハンザ・テクニーク・フィリピンの整備施設があるマニラへ到着。今夏に商業運航へ復帰する見通しで、同社によると自動車の車検に例えられるCチェック(重整備)を実施するという。2022年12月までは、スペイン東部テルエルで保管されていた。

 マニラの施設は、旅客機を整備するものでは世界最大の規模を誇る。ブリティッシュ・エアウェイズ(BAW/BA)のA380も、ルフトハンザ・テクニークが整備を受託している。

 ルフトハンザは14機のA380を運航していたが、2020年春に6機を退役させて売却済み。残る8機をスペインとフランスで長期保管しており、順次復帰させていく。

 新型コロナ後の旅客需要回復と、ボーイングが開発中の次世代大型機777Xの納入遅延などが背景にあるとみられる。4クラス509席(ファースト8席、ビジネス78席、プレミアムエコノミー52席、エコノミー371席)のA380を再投入することで、提供座席数を確保する。

 ルフトハンザは、777Xをローンチカスタマーの1社として777-9を20機確定発注済み。2022年5月9日には、777Xの貨物型「777-8 Freighter(フレーター)」を7機発注し。旅客型の777-9の初受領は、2年遅れの2025年になる見通し。

整備を受けるためフランクフルトからマニラへ到着したルフトハンザのA380復帰第1号「デュッセルドルフ」(ルフトハンザ・テクニークのTwitterから)

整備を受けるためフランクフルトからマニラへ到着したルフトハンザのA380復帰第1号「デュッセルドルフ」(ルフトハンザ・テクニークのTwitterから)

関連リンク
ルフトハンザ ドイツ航空 [1]
Lufthansa Technik [2]

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