- Aviation Wire - https://www.aviationwire.jp -

UH-60V、全天候下で飛行可能に 米陸軍からIFR耐空性認証

 米陸軍の中型双発多目的ヘリコプターUH-60V「ブラックホーク」が、同軍のシステム準備部門からIFR(計器飛行方式)の耐空性認証をこのほど取得した。UH-60Vはあらゆる気象条件下で飛行できるようになった。

ノースロップのOpenLiftを搭載したUH-60Vが米陸軍のIFR耐空性認証を取得(同社提供)

米陸軍のIFR耐空性認証を取得したUH-60V(同軍提供)

 現行のUH-60Lをアップグレードするもので、アビオニクスにノースロップ・グラマンが開発したUH-60V向けのモジュール式オープンシステムアーキテクチャー「OpenLift(オープンリフト)」を採用。同社によると、機体のインターフェースはUH-60Mとほぼ同じで、共通の訓練と運用を可能にしたという。

 UH-60Vは、米陸軍のブラックホークとして初めてマルチコアプロセッサーの耐空性を取得。飛行に不可欠なシステムをミッション・ソフトウェアから分離し、サードパーティ製アプリケーションを使用できるようになった。

 OpenLiftは攻撃ヘリAH-64E「アパッチ・ガーディアン」で飛行実証を実施しており、ブラックホーク以外の航空機にも導入できるという。

関連リンク
U.S. Army [1]
Northrop Grumman [2]

次期ステルス爆撃機B-21、米空軍が先行調達1.9億ドル授与 [3](22年4月20日)
空自向け無人偵察機グローバルホーク、三沢まで18時間超の太平洋横断フェリーフライト [4](22年3月14日)
自律型無人ヘリMQ-8C、米海軍の沿海域戦闘艦で運用開始 [5](22年1月31日)
ボーイング、2500機目のAH-64納入 米陸軍向けE型 [6](20年7月5日)