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JAL赤坂社長「年度末へゆっくりした回復」地方で人材力生かす

 日本航空(JAL/JL、9201)の赤坂祐二社長は1月1日、今年の国際線旅客需要は見通せない状況が続いているとの見方を示した。国内線は「着実に回復してきているが、年度末に向けてゆっくりした回復基調になる」と述べ、年末年始期間後はオミクロン株の影響などで需要回復が一服する可能性を示唆した。

JALの赤坂社長=22年1月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 赤坂社長は国際線の状況について「オミクロン次第だ。日本の状況だけでなく、海外も欧米で制限があるなど見通せない」と語った。先月10日の会見で示していた春ごろからの国際線の旅客需要回復については「希望的観測になるが、少しずつでもボーダーオープン(国境開放)ができてくるといい」と期待感を示した。

 「特にビジネスで利用される方は、2年間海外出張やフェイス・トゥ・フェイスのビジネスができず、非常に大きな影響が出ていると聞いている。なんとか我々も期待に応えたい」と語った。

 一方、国内線については幹線の需要が回復していることから、地方発が課題となっている。「昨年はふるさと応援隊などで地方に客室乗務員を派遣した。私どもの強みは人材力なので、地方に飛び込んで継続して地域を盛り上げていきたい。地方あっての航空需要だ」と述べた。

 年末年始期間後の国内線については、「少し需要の低い状況が続くのではないか」との見方を示した。

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