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24日の成田空港、カメが滑走路侵入し離着陸中断 空飛ぶウミガメA380も影響

 成田空港で9月24日午前、A滑走路(RWY16R/34L)をカメが歩いていたため、離着陸が一時中断された。この影響で、「空飛ぶウミガメ」の愛称を持つ全日本空輸(ANA/NH)の超大型機エアバスA380型機「FLYING HONU(フライング・ホヌ)」も離陸が遅れた。

成田空港の離陸がカメの滑走路侵入で遅れた那覇空港に着陸するANAのA380=21年9月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 カメの大きさは約30センチで重さは約2キロ。空港の係員が保護した。滑走路閉鎖の影響で、ANAのA380による成田-那覇間のチャーターNH2023便(A380、登録記号JA381A)は午前11時3分に出発したものの、A滑走路(RWY16R)の離陸は同52分と大幅に遅れた。通常はスポットの出発から25分程度で離陸しているが、24日は49分と倍近い時間を要した。チャーター募集時の旅程では、那覇に午後2時ごろの到着を予定していたが、午後2時38分の到着となった。

 ANAのA380は2019年5月24日就航。「空飛ぶウミガメ」の意味を持つ「FLYING HONU」と名付け、全3機がウミガメをモチーフにしたデザインで、ハワイの空と海、夕陽をイメージした特別塗装を施した。初号機が青(ANAブルー)、2号機(JA382A)が深緑(エメラルドグリーン)、3号機がオレンジ(サンセットオレンジ)と、1機ごとにカラーリングが異なる。これまでに2機を受領している。

 現在那覇にいるA380の初号機は、25日は那覇発着の遊覧飛行を開催。ユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界自然遺産に登録が決まった鹿児島県の奄美大島と徳之島、沖縄島北部と西表島の4地域上空を飛ぶフライトで、飛行時間は約1時間30分を予定している。

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