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HAC、札幌丘珠-奥尻線開設 週末季節便

 札幌・丘珠空港を拠点とする日本航空(JAL/JL、9201)グループの北海道エアシステム(HAC、NTH/JL)は7月17日、札幌(丘珠)-奥尻線を季節便で開設した。8月までの週末に13日間運航する。

丘珠空港を出発するHACの奥尻線初便を見送る武村社長(右)ら=21年7月17日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

丘珠-奥尻線について説明するHACの武村社長=21年7月17日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 運航日は土日祝日で、7月17日と18日、22日から25日、31日と8月1日、7日から9日、14日と15日の計13日間。奥尻行きJL2895便は丘珠を午後0時25分に出発し、午後1時15分に着く。丘珠行きJL2894便は午後1時45分に出発して、午後2時30分に到着する。

 機材は今年度内に退役するサーブ340B型機(1クラス36人)と、後継機のATR製ATR42-600型機(1クラス48人)のいずれかで運航する。17日の初便は今年4月に丘珠へ到着したばかりのATR42-600の2号機(登録記号JA12HC)を投入した。

 4月にHACの社長に就任した武村栄治社長は、「奥尻島からのフェリーが減便するなどの状況の中、夏のすばらしい奥尻島への道を作れればと開設に至った。これまでは函館からの乗り継ぎだったが、乗客の方からも直行便は便利との声をいただいた」と語った。

 現在の予約率は約75%。今後について武村社長は「好評で島民の方の理解を得られれば、週末や季節の定期的な運航を考えていきたい」述べた。

 17日の奥尻行き初便のJL2895便は乗客44人を乗せ、丘珠を午後0時36分に出発。午後1時16分に到着した。

 HACは1998年3月の就航当初からサーブ340Bを3機運航してきたが、2020年12月から退役が始まった。後継はATR42で、サーブ340Bと同数の3機を導入する。

 ATR42はすでに2機が就航済み。残る3号機(JA13HC)は「10月までに受領でき、11月には稼働できる見通しで、年内には3機のATRに置き換えられる」(武村社長)と語った。

*写真は9枚。

丘珠-奥尻線初便の乗客に記念品を手渡すHACの武村社長(右)=21年7月17日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

HACの丘珠-奥尻線初便搭乗前に写真撮影する乗客=21年7月17日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

HACの丘珠-奥尻線初便に搭乗する乗客=21年7月17日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

丘珠空港を出発するHACの奥尻線初便=21年7月17日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

丘珠空港を出発するHACの奥尻線初便を見送る社員=21年7月17日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

丘珠空港を離陸するHACの奥尻線初便=21年7月17日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

丘珠空港を離陸するHACの奥尻線初便=21年7月17日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

運航スケジュール
JL2895 札幌丘珠(12:25)→奥尻(13:15)
JL2894 奥尻(13:45)→札幌丘珠(14:30)

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北海道エアシステム [1]

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