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737MAX、5月中旬から納入再開

 ボーイングは、一時中断していた737 MAXの引き渡しを5月中旬から再開した。電気系統の不具合がコックピットで見つかり、4月から中断していた。

納入を再開した737 MAX=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 二度の墜落事故を起こした737 MAXは、昨年11月にFAA(米国連邦航空局)が引き渡し再開を承認し、航空会社などの顧客へ85機以上納入。21の航空会社が運航を再開したものの、今年4月に電気系統の問題が製造時に起きた可能性があるとして、ボーイングが航空会社に運航を一時停止するよう勧告した。

 その後、電気系統で別の不具合がみつかり、コックピット内の改修が必要になった。ボーイングのデビッド・カルフーン社長兼CEO(最高経営責任者)は、737 MAXの納入を中断していることを4月28日に明らかにしたが、5月中旬に再開した。

 カルフーン社長が発表した時点で、これまでの納入中断で駐機中の737 MAXは約400機にのぼっている。年内に納入機数を従来の水準に戻せるようにする。

 ボーイングの受注リストによると、737 MAXのキャンセルを含む総受注は4月末時点で5614機で、総受注からキャンセルを差し引いた「純(ネット)受注」は4400機以上。引き渡し済みは476機で、受注残が3964機となっている。

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