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エアバス、ベルーガにSAF使い初飛行 食用油由来燃料でCO2削減へ

 エアバスは現地時間4月13日、大型輸送機A300-600ST「ベルーガ」(登録記号F-GSTF)にSAF(持続可能な航空燃料)を使用した初のフライトを英ブロートン工場で実施したと発表した。

SAFを搭載するエアバスのベルーガ(同社提供)

エアバスの大型輸送機ベルーガ=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ベルーガはエアバスの旅客機A300-600Rをベースにした輸送機で、シロイルカを意味する。A350などエアバス機の主翼やパーツを、ブロートンや仏ナント、サンナゼール、独ブレーメン、スペインのヘタフェ、イタリアのナポリなどから、仏トゥールーズや独ハンブルクの最終組立工場へ輸送している。

 SAFは当局により、現在は商業飛行での使用は50%まで認められている。ブロートンから運航するベルーガの燃料には、食用油などを原料とするSAFを35%混ぜて搭載し、今後3カ月間で400トン以上の二酸化炭素(CO2)排出量削減を目指す。

 エアバスがSAFを使用する欧州の拠点は、2019年末に導入したハンブルクに続いて2カ所目。ブロートンとハンブルクには、英石油大手BP傘下のAir bp(エアビーピー)が供給する。

SAFを搭載するエアバスのベルーガ(同社提供)

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