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JAL、成田でイチゴ直売 空港近くの自社農園・レストラン御料鶴で

 日本航空(JAL/JL、9201)が出資し観光農園などを手掛けるJAL Agriport(JALアグリポート、成田市)は、成田空港近くの農園で栽培しているイチゴが食べ頃を迎え、農園や直営レストラン「DINING PORT 御料鶴(ごりょうかく)」で直売している。

JAL Agriportが自社農園やレストランで直売しているイチゴ=20年1月15日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 直売しているのは、イチゴ狩りができる同社の農園「STRAWBERRY PORT ICHIGONOMI(ストロベリーポート イチゴノミ)」で栽培しているもので、品種は「かおり野」「やよいひめ」「紅ほっぺ」「章姫」「とちおとめ」の5品種。1月2日から5月末までの予定でイチゴ狩りを開催しており、現在は「やよいひめ」「章姫」「とちおとめ」「紅ほっぺ」は大粒のものが収穫できるという。

 直売は同農園と御料鶴で行っており、イチゴの値段は時期や大きさによって変動するものの、小粒のものは税込みで1パック400円程度、大粒だと500-600円程度で販売しているという。また、黒地に金文字で鶴丸ロゴが入り、2パック入れられる贈答用の箱も1箱200円で用意している。

 イチゴ狩りは、定休日の月曜(祝日の場合は火曜)を除き毎日実施。1日6回開催しており、イチゴ狩りの時間は30分間となる。料金は時期により異なり、最盛期の1月5日から4月4日までは小学生以上の大人が1人2100円、4歳から小学生未満が1600円となっている。

JAL Agriportが直売しているイチゴの贈答用化粧箱=20年1月15日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 JALアグリポートは、2018年にJALと和郷(千葉県香取市)の共同出資会社として設立。成田市内の休農地を活用した体験型農園施設を開園し、イチゴやサツマイモなどの収穫体験を提供。2020年3月6日には、地元農家から借りた古民家をリノベーションし、成田市周辺9市町の農産品を使った料理を提供するレストランとして、御料鶴をオープンした。

 創業時は観光農園を訪れるメインターゲットを訪日客としていたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で環境が激変。現在は家族連れなどを対象に、サツマイモ掘りやブドウ狩りなども開いている。

 御料鶴も一時休業を余儀なくされたが、成田と羽田両空港の国際線ラウンジの名物「JAL特製オリジナルビーフカレー」を6月6日の営業再開とともに提供したところ、近隣住民に加えて遠方から訪れる人が増えたという。現在はJALの客室乗務員が研修の一貫としてホールで接客しており、国際線エコノミークラスの機内食を再現したメニューも人気だ。

 JALアグリポートによると、イチゴの直売はイチゴ狩りが終わりを迎える5月末までは実施する予定。現在は同社のオンラインストアで扱っていないものの、販売を検討中だという。

関連リンク
JAL Agriport [1]
DINING PORT 御料鶴 [2]
日本航空 [3]

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