IBEX、楽天イーグルスのデカール機　球団社長「ともに手を組み盛り上げ」

　アイベックスエアラインズ（IBEX、IBX/FW）は8月28日、プロ野球チーム・東北楽天ゴールデンイーグルスを応援するデカール機を31日から運航すると発表し、仙台空港で機体をお披露目した。球団と締結したスポンサーシップによるもので、運航する各路線に投入し球団を応援する。

　デカール機「楽天イーグルスジェット」（旧ボンバルディアCRJ700型機、登録記号JA07RJ）は、球団ロゴとキャッチコピー「東北には楽天イーグルスがある」を機体の左右にデザイン。初便は31日午後0時20分に仙台を出発する札幌行きFW49便となる見込みで、仙台発着7路線を含む全19路線に投入する。イーグルスジェットの運航予定は、IBEXのウェブサイトで公表する。

　28日に仙台空港内にあるジャムコ（7408）の格納庫開催したセレモニーには、IBEXの浅井孝男社長のほか、球団を運営する楽天野球団の立花陽三社長らが出席。浅井社長は「イーグルスジェットとともに、宮城・仙台をアピールしていきたい」と述べ、航空分野を通して地方活性化に取り組む姿勢を見せた。

　新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の感染拡大防止のため、プロ野球は1試合の観客数を上限5000人に制限している。立花球団社長は、興行収入が落ち込んむプロ野球界と、苦境が続く航空業界を念頭に「ともに手を組み、観光やレジャーで東北・仙台を盛り上げたい」と述べ、ファンに優勝を誓った。

　IBEXは今年3月16日に、球団を運営する楽天野球団とのスポンサーシップ締結を発表。両社で宮城県と東北地方の活性化に向けた活動を展開する。IBEXは仙台空港を拠点とし、球団は仙台市にある宮城球場を本拠地としていることから、スポンサー契約に至った

　8月7日に就航20周年を迎えたIBEXは、1路線目となる仙台－関西線を2000年に開設。現在は仙台から伊丹と札幌（新千歳）成田、中部、小松、広島、福岡に就航し、1日14往復運航している。夏ダイヤ最終日の10月24日には成田線と小松線の2路線を運休し、2空港からの撤退が決まっている。

　2018年1月には、宮城県と包括連携協定を締結。仙台空港の利用促進や観光振興のほか、県のピーアールキャラクター「むすび丸」をデザインしたデカール機「むすび丸ジェット」（CRJ700、JA14RJ）を同年5月から運航している。浅井社長はむすび丸ジェットについて、利用客からの評判が良いと説明。「県と相談し、長く続けたい」と語った。

　楽天イーグルスは2005年シーズンからプロ野球に参入。当初から宮城球場を本拠地としている。同球場は球団を傘下に持つ楽天（4755）がネーミングライツ（命名権）を取得し、現在は「楽天生命パーク宮城」という愛称で親しまれている。

関連リンク
IBEXエアラインズ ^[1]
東北楽天ゴールデンイーグルス ^[2]

IBEX
・IBEX、成田・小松撤退　6路線運休、鹿児島2路線10月開設 ^[3]（20年8月20日）
・IBEX、就航20周年で記念運賃とキャンペーン ^[4]（20年8月7日）
・IBEX、就航20周年で記念品　3日間限定で「萩の月」 ^[5]（20年7月29日）
・IBEXむすび丸ジェット、初の重整備でオンライン見学会 ^[6]（20年7月11日）
・IBEX、伊丹で機体見学会を初開催 ^[7]（18年7月23日）
・IBEX、「むすび丸」のデカール機　CA、特別デザインのエプロン ^[8]（18年5月15日）
・IBEX、50人乗りCRJ200退役　福岡から仙台へラストフライト ^[9]（17年9月28日）

航空会社とプロ野球
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