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ボーイング、20日から製造再開 737MAXも準備進める

 ボーイングは現地時間4月16日、米ワシントン州ピュージェット湾地域での民間機製造を再開すると発表した。中国から拡散した新型コロナウイルスの影響により操業を一時停止していたもので、20日から段階的に再開させる。

4月20日から民間機の製造を再開するボーイング=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 シアトル近郊にある同地域では747型機と767、777、787を製造し、およそ2万7000人の従業員が携わっている。737 MAXは、生産再開に向けた準備を進める。

 737と747、767、777の4機種は4月20日から製造を再開し、21日までに大多数の従業員が復帰する見通し。787は23日に再開し、多くの従業員は24日までに製造へ戻る。サウスカロライナ州ノースチャールストンで787を製造する「BSC(ボーイング・サウスカロライナ)」は現時点で、操業を停止している。

 同地域では復帰後の従業員について、シフト開始時刻をずらし、出入りする人員の流れを削減。感染予防用のフェイスカバーを付けて作業に当たる。また、在宅勤務が可能な従業員は、在宅での勤務を継続する。

 ボーイングは、787や777Xなどを製造する同州シアトル近郊にあるエバレット工場や、737 MAXなどの製造を担うレントン工場などを3月25日から操業停止。当初、14日間を計画していたが、その後延長していた。サウスカロライナ州ノースチャールストンのBSCは、4月8日から操業を停止している。

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Boeing [1]
ボーイング・ジャパン [2]

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