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ANA、国際線9割運休 通常運航は成田-LAのみ、5月15日まで

 全日本空輸(ANA/NH)は4月13日、国際線の運航計画を追加で見直したと発表した。対象期間は25日から5月15日までの21日間で、計画していた72路線3676便のうち90%にあたる3323便を運休・減便する。中国から拡散した新型コロナウイルスの影響によるもので、通常通り運航するのは週7往復(1日1往復)の成田-ロサンゼルス線のみとなる。

国際線の9割が運休・減便対象となったANA=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 期間中全便が運休となるのは48路線で、1日2往復の羽田-シンガポール線や1日1往復の羽田-パリ線などが対象となった。減便して運航するのは18路線で、通常は1日3往復の成田-上海(浦東)線や羽田-バンコク線、1日2往復の成田-シンガポール線や羽田-フランクフルト線などが対象となる。

 新路線については、夏ダイヤが始まった3月29日から5月15日までの期間内に就航を計画していた11路線のうち、6路線はすでに開設済み。このうち、羽田を発着するシアトルとワシントン、ヒューストン、デリー、ホーチミンの5路線は、5月15日までの期間中は運休する。1日1往復の成田-ハノイ線は、週3往復に減便して運航する。

 残りの新規5路線のうち、1日1往復ずつの羽田-青島線と羽田-サンノゼ線、週3往復の羽田-サンフランシスコ線の3路線は、就航日を5月16日に延期する。これまで、青島線の開設は4月25日以降、サンノゼとサンフランシスコの2路線は4月25日としていた。羽田-深セン線(1日1往復)と羽田-ミラノ線(週3往復)の開設日は未定となっている。

 また、増便を延期していた羽田-ロサンゼルス線と羽田-シドニー線の2路線は、5月16日から増便予定。2路線とも1日1往復を2往復に増便する。

 国際線の大幅な運休に伴い、羽田では3月29日から乗り入れを開始した第2ターミナル国際線施設を4月11日から閉鎖。ANAの羽田発着国際線は、第3ターミナル(旧称国際線ターミナル)に集約している(関連記事 [1])。

関連リンク
新型コロナウイルス感染拡大に伴う国際線路線・便数計画の一部変更について [2](全日本空輸)
全日本空輸 [3]

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