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ANA、国際線ラウンジはスイートのみに ANAラウンジ閉鎖、新型コロナ影響

 全日本空輸(ANA/NH)は、中国から拡散した新型コロナウイルスの影響で9割近い国際線が運休していることから、国際線ラウンジの運用を見直している。羽田空港では、4月11日からは第3ターミナル(旧称国際線ターミナル)の最上級マイル会員向け「ANAスイートラウンジ(ANA SUITE LOUNGE)」のみ営業し、一般会員向け「ANAラウンジ(ANA LOUNGE)」やオープンしたばかりの第2ターミナル国際線施設のラウンジは休業する。国内線ラウンジの営業時間に変更はない。

新型コロナウイルスの影響による需要激減で11日から閉鎖される羽田空港第2ターミナル国際線施設のANAスイートラウンジ=20年3月29日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ANAが羽田で運営している国際線のラウンジは、第2ターミナル国際線施設と第3ターミナルにある。このうち、第2側は10日までですべてのラウンジを休業し、11日以降は第3のスイートラウンジに一本化する。ANAラウンジの利用対象者も、ファーストクラス客やマイルの最上位会員が対象のスイートラウンジを使用できる。

 成田空港も、第1ターミナルの第5サテライトにあるスイートラウンジを除き、7日までにすべて休業。ANAラウンジの利用対象者も、第5サテライトのスイートラウンジを利用できる。

 中部空港と関西空港、ホノルルのダニエル・K・イノウエ国際空港にある自社運営ラウンジも、すでに休業している。いずれも再開時期は未定となっている。

 ANAの国際線は、夏ダイヤ初日の3月29日からゴールデンウイーク前の4月24日までで、計画していた72路線4653便のうち、87%に当たる全72路線の4057便が運休・減便になる。日本航空(JAL/JL、9201)も、4月いっぱいは「ファーストクラスラウンジ」に一本化し、一般会員用「サクララウンジ」の利用対象者も使用できる。

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