- Aviation Wire - https://www.aviationwire.jp -

JALの787、試験飛行終え羽田到着

 日本航空(JAL、9201)は5月2日、改良型バッテリーを搭載したボーイング787型機による試験飛行の第1回目を終えた。羽田発羽田行き4153便(登録番号JA825J)は午前7時50分にA滑走路(34L)へ着陸し、同56分に到着した。

1回目の試験飛行を終え羽田に着陸したJALの787=5月2日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 同便は午前5時56分に出発し、午前6時9分にC滑走路(34R)から離陸後北上。約2時間かけて栃木県、福島県、山形県を経て秋田県北秋田市上空で旋回し、山形県、宮城県、福島県、茨城県、千葉県を経由して羽田へ戻った。

 同機の改修作業は4月27日に完了。同便にはJALの植木義晴社長や技術者、ボーイングのスタッフらが搭乗し、機体の状況を確認した。JALによると、バッテリーシステムに不具合はなかったという。昼前から成田で行われた試験飛行には、大西賢会長が搭乗した。

 JALは787を7機保有。ボストンでトラブルが発生した機体(JA829J)を含む3機の改修作業が30日までに完了し、現在2機(JA827J、JA828J)に対して作業を行っている。5月中に全機の改修を終え、6月1日から定期便を再開する見通し。

羽田に着陸するJALの787=5月2日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田に着陸したJALの787=5月2日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田に到着したJALの787=5月2日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

関連リンク
安全・運航情報 ボーイング787型機 [1](日本航空)

JAL、成田でも787の試験飛行 異常なし [2]
JAL、787の試験飛行を開始 羽田発着で2時間 [3]
日航、13年3月期純利益1716億円 自己資本比率は14年3月期50%超達成へ [4]
JAL、ヘルシンキ線7月開設 787他路線は6月再開 13年度国際線計画で [5]
「品質の問題ではない」787のバッテリートラブルでボーイング幹部 [6]
ANAの787、確認飛行終え羽田に到着 [7]
ボーイング、787の安全性再強調 格納容器「あらゆる原因に対応」 [8]
国交省、787の運航再開をANAとJALに認可 28日に初の確認飛行 [9]
ANAとJAL、787の改修開始 ボーイングから作業チーム [10]
787運航再開は数週間後 バッテリーの絶縁性や電圧設定見直し ボーイングのコナー氏、都内で会見 [11]

【お知らせ】
バッテリーシステムの確認結果と改修状況などを追記しました。(2013年5月2日 14:15 JST)
植木社長の搭乗が確認されたため、追記しました。(2013年5月2日 9:45 JST)