- Aviation Wire - https://www.aviationwire.jp -

オーストリア航空、成田便の再開延期 17日ウィーン発に

 オーストリア航空(AUA/OS)は、ウィーン-成田線の運航再開を現地時間3月17日に延期した。12日から再開予定だったが、中国から感染が拡大した新型コロナウイルス(COVID-19)の影響によるもの。

ウィーン-成田線の運航再開を12日から17日に延期したオーストリア航空=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ウィーン-成田線は、夏ダイヤを中心に運航する季節便として計画。当初は週4往復で、4月21日以降は週7往復(1日1往復)に増便予定だった。再開当初の運航日は、ウィーン発が火曜と木曜、土曜、日曜、成田発は翌日となっている。

 オーストリア航空によると、12日と14日、15日のウィーン発と折り返しの成田発便の運休が決まり、17日にウィーンを出発する成田行きOS51便が再開初便になるという。就航後は当面週1往復運休し、週3往復に減便となる見通し。

 機材は、28日までの冬ダイヤ期間はボーイング767-300ER型機(3クラス211席:ビジネス26席、プレミアムエコノミー18席、エコノミー167席)を計画。夏ダイヤからは777-200ER(3クラス306席:ビジネス38席、プレミアムエコノミー24席、エコノミー244席)に大型化を予定していたが、需要動向によっては大型化を延期する可能性も出てきた。

 ウィーン-成田線は、2016年9月4日の成田発ウィーン行きOS52便が最終便となり、日本から一時撤退。1年8カ月ぶりとなった2018年5月15日の再開後は、同年10月27日まで運航し、2019年3月31日から10月26日まで運航していた。

 オーストリア航空を傘下に持つルフトハンザグループは、3月31日までに新規購入した航空券について、予約変更1回まで手数料無料で受け付けるなどの対応を実施している。

当初の運航スケジュール
3月12日から28日まで
OS51 ウィーン(17:45)→成田(翌日13:15)運航日:火木土日
OS52 成田(14:50)→ウィーン(19:10)運航日:月水金日

3月29日から4月20日まで
OS51 ウィーン(17:50)→成田(翌日11:55)運航日:月水木金土日
OS52 成田(13:35)→ウィーン(18:35)運航日:月火木金土日

4月21日以降
OS51 ウィーン(17:50)→成田(翌日11:55)運航日:毎日
OS52 成田(13:35)→ウィーン(18:35)運航日:毎日

関連リンク
オーストリア航空 [1]

ルフトハンザグループ関連
ルフトハンザ、日本路線減便 感染拡大で [2](20年3月12日)
スイス国際航空、日本路線減便 関空も [3](20年3月12日)
ルフトハンザ、A380一時運航停止も グループ便最大半減検討 [4](20年3月8日)

当初の再開計画
オーストリア航空、ウィーン-成田季節便20年3月再開 夏ダイヤは777に大型化 [5](19年12月10日)

18年5月に再就航
オーストリア航空、成田19年3月再開 週6往復、4月から1日1往復に [6](18年10月24日)
オーストリア航空、楽譜描いた777で成田線再開 週5往復 [7](18年5月16日)
オーストリア航空、成田へ国旗掲げ再就航 1年8カ月ぶり [8](18年5月16日)

特集・オーストリア航空 成田再就航
後編 中長距離LCC「2地点間需要が不可欠」 [9](18年5月23日)
前編 「日本は航空会社に対する期待高い」 [10](18年5月23日)

16年9月に一時撤退
オーストリア航空撤退後、日本発「グループで増加」 ルフトハンザ支社長 [11](17年2月8日)
オーストリア航空、日本撤退 成田から最終便、27年の歴史に幕 [12](16年9月4日)

ANAのウィーン線
ANA、羽田-ウィーン就航 R2-D2ジェットで初便、早朝着でビジネス需要強化へ [13](19年2月17日)