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ピーチ、パイロット育成3期生募集 21年4月訓練スタート

 ピーチ・アビエーション(APJ/MM)は3月1日に、パイロットを目指す人を支援する制度「Peachパイロットチャレンジ制度 with AIRBUS」の3期生の募集を始める。エアバスや三井住友銀行(SMBC)とともに、訓練費用などをサポートする。訓練開始は、2021年4月1日を予定している。

パイロットを目指す人の支援制度3期生の募集を始めるピーチ=PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 募集人数は若干名で、パイロット免許を保有していない人が対象。2021年4月1日時点で4年制大学に2年以上在学している人か、短大や専門学校、高専、4年制大学を卒業または大学院を修了した人がエントリーできる。

 エントリーには全日本空輸(ANA/NH)のパイロット適性テスト「FCAT」(Flight Crew Assessment Test)が必要で、FCATに通過した人のみがピーチにエントリーできる。エントリー期間はFCATが3月1日から16日まで、ピーチが6月2日から4日までを予定する。

 訓練前半は、日本で4カ月間地上教育を受ける。残りの1年8カ月は海外で訓練を進める。ニュージーランドでは、学科教育と単発機での基礎飛行、単発機と双発機での応用飛行を訓練。英国で双発機の計器飛行訓練を受け、EASA(欧州航空安全局)のパイロットライセンスを取得する。

 前半の訓練を終えて帰国後、採用選考を経て「自社養成訓練生」として入社。訓練後半の8カ月は本田航空(埼玉・川島町)で国土交通省航空局(JCAB)のライセンスへの書き換え訓練を受ける。JCABのライセンス取得後は、副操縦士への昇格訓練を受け、ピーチの副操縦士を目指す。

 訓練費用は自己負担だが、約2年間の訓練期間前半は「チャレンジ手当」として2年間で約550万円を支給。訓練費用の1300万円の支払いには、SMBCがローンを用意する。後半の訓練費用はピーチが負担し、訓練生として給与を支給する。

 ピーチは2018年8月から同制度をスタート。今回で3期目となる。1期生は2000人以上がエントリーし、このうち5人が2019年4月1日からニュージーランドで訓練を開始した。2期生のエントリー数と訓練者数は公開していない。

関連リンク
Peachパイロットチャレンジ制度 with AIRBUS [1]

18年8月創設
ピーチ、パイロット育成制度の2期生募集 20年4月から訓練 [2](19年4月24日)
ピーチ、パイロット育成制度の説明会開催 [3](18年8月24日)
ピーチ、パイロット育成制度の募集開始 19年4月から訓練 [4](18年8月8日)

特集・ピーチ”空飛ぶ副社長”角城機長ラストフライト
後編 「安全がなければ簡単に倒産する」 [5](19年12月21日)
前編 「青でも赤でもなくピンクで行くんだ!」 [6](19年12月11日)

ピーチ“空飛ぶ副社長”角城機長、48年飛びラストフライト 北朝鮮拉致被害者の帰国便も担当 [7](19年12月4日)