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ANA、成田空港に国際線新ラウンジ3月29日開業 3番目のANA LOUNGE、隈研吾氏監修

 全日本空輸(ANA/NH)は1月20日、成田空港第1ターミナルの第2サテライトに「ANAラウンジ(ANA LOUNGE)」を3月29日に新設すると発表した。成田では3番目のラウンジで、同社の国内線ラウンジと同じく建築家の隈研吾氏が監修する。国際線ラウンジを隈氏が監修するのは初めて。

成田空港にオープンする3番目のANAラウンジの受付イメージ(同社提供)

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成田空港にオープンする3番目のANAラウンジの場所(同社資料から)

 新ラウンジは、新千歳と伊丹、福岡、那覇の各空港にある国内線ラウンジと同様、「一期、一会」がコンセプト。席数は約140席で、木材の栓(セン)を使用した大和壁で、温かみの感じられる空間にするという。食事はビュッフェカウンターやヌードルバーで提供し、日本酒や焼酎などのアルコール類をそろえる。利用者から要望が多いシャワールームも完備する。

 ラウンジの設備は新コンセプトのものになるが、サービス内容はほかのANAラウンジと同じ。また、受付は高さが低い「ローカウンター」を設け、車いす利用者なども使いやすくするなど、ユニバーサルデザインを取り入れた。

 ANAによると、搭乗口の運用は日々の運航状況により異なるが、21-25番搭乗口のある第2サテライトやバスゲートは、この1カ月間の実績では中国や東南アジア方面の便が利用することが多かったという。

 ANAのラウンジは現在、出発客用が40番台搭乗口がある第4サテライトと50番台搭乗口が並ぶ第5サテライトに、それぞれANAラウンジと「ANAスイートラウンジ(ANA SUITE LOUNGE)」があり、スイートはファーストクラス客やマイレージサービス最上級会員用。また、到着客用の「ANAアライバルラウンジ(ANA ARRIVAL LOUNGE)が1カ所あり、新ラウンジ開設後は成田の同社ラウンジは計6カ所になる。席数は、第4側がANAラウンジ約520席、スイートラウンジ約100席、第5側がANAラウンジ約450席、スイートラウンジ約150席となる。

 新ラウンジの場所は第1ターミナルの第2サテライト2階で、営業時間は午前7時30分から午後7時までを予定している。

 隈氏はANAの新しい国内線ラウンジのほか、2019年8月2日に就航した長距離国際線用ボーイング777-300ER型機の新仕様機の、ファーストクラス「THE Suite」とビジネスクラス「THE Room」も監修。ファーストとビジネス両クラスは約10年ぶりの刷新で、個室タイプの新シートを導入した。

 新仕様機は現在、羽田-ロンドン線と羽田-ニューヨーク線、成田-ニューヨーク線に投入済みで、3路線ともデイリー(1日1往復、週7往復)運航している。2月1日からは1日2往復ある羽田-フランクフルト線のうち、羽田深夜・フランクフルト昼発便(NH203/204便)に投入する。

成田空港にオープンする3番目のANAラウンジの内観イメージ(同社提供)

成田空港にオープンする3番目のANAラウンジのエントランスイメージ(同社提供)

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