ボーイングは現地時間7月18日、墜落事故が相次いだ737 MAXの運航停止や納入遅延に対する補償など、49億ドル（約5260億円）の費用が発生する見込みだと発表した。24日に発表する2019年4-6月期（第2四半期）決算に計上する。
737 MAXの運航停止や納入遅延で49億ドルの費用が生じるボーイング＝PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
737の生産コストは、4-6月期は17億ドル増加。737 MAXの運航再開は、10-12月期（第4四半期）の早い時期に、FAA（米国連邦航空局）など当局の承認を得られることを想定している。
また、737の生産レートについては、2020年に月産42機を57機に増産する計画を進めている。
4-6月期は737 MAXの関連費用の計上により、売上高と税引前利益は56億ドル減少するとしている。
関連リンク
Boeing [1]
ボーイング・ジャパン [2]
・サウジLCCフライアディール、737MAX契約撤回 A320neoに [3]（19年7月9日）
・ボーイング、737MAX墜落遺族支援で1億ドル拠出へ [4]（19年7月4日）
・パリ航空ショーで安全重視強調、777XやNMAどう乗り切るか 特集・難題と向き合うボーイング [5]（19年6月24日）
・ボーイング、パリ航空ショー受注はエアバス下回る 確定発注は737BCFのみ [6]（19年6月20日）
・英IAG、737MAXを200機発注へ ウォルシュCEO「数カ月以内の運航再開に期待」 [7]（19年6月19日）
・737の部品不備、FAAが交換要請 737MAXなど312機対象 [8]（19年6月4日）
・737 MAX、MCASのソフトウェア改修完了 [9]（19年5月18日）
・737MAX、迎角不一致警告に不具合 17年に判明も対応遅れ [10]（19年5月6日）
・737 MAX、迎角不一致警告を標準装備に [11]（19年4月30日）
・737 MAX、墜落2件ともMCAS不具合 月産42機に減産へ [12]（19年4月7日）
・エチオピア政府、737 MAX墜落で暫定報告書公表 ボーイングにMCAS調査要求 [13]（19年4月5日）
・ガルーダ、737 MAX注残キャンセルへ 49機、ボーイングと交渉 [14]（19年3月24日）