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エアバス、A220の航続距離延長 20年後半から

 エアバスは現地時間5月21日、A220型機の航続距離を最大450海里(約833キロ)延長すると発表した。2020年後半から延長した機体の提供を始める。

航続距離を延長するA220=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 A220は、カナダのボンバルディアが開発した小型旅客機「Cシリーズ」の新名称。Cシリーズの製造や販売を担う事業会社を、エアバスが2018年7月に買収したことで改めた。A220-100(旧CS100、100-135席)と、長胴型のA220-300(旧CS300、130-160席)の2機種でラインナップを構成している。

 エアバスによると、A220の最大離陸重量(MTOW)を2.3トン引き上げ、航続距離をA220-100は現在の2950海里(5460キロ)から3400海里(6290キロ)に、A220-300は3200海里(5920キロ)を3350海里(6200キロ)にそれぞれ延ばす。今回の性能向上は、機体構造とシステムのマージンの活用などで実現する。

 航続距離の延長により、西ヨーロッパの主要都市と中東、東南アジアと豪州を結ぶことができるようになり、100-160席クラスの旅客機ではこれまで不可能だった新路線を開設できるという。

 エアバスのクリスチャン・シェーラーCCO(最高営業責任者)は、「A220は(座席配列が)1列5席で、とてもフレキシブルな機体だ。ほかの小型単通路機では対応できない市場に航空会社が参入できる」とアピールした。

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